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笑顔は癒しの連鎖

2023.02.24 05:10

アメリカ・イリノイ州大学名誉教授の

スティーブン・W・ポージェス博士による、「ポリヴェーガル理論」




ヨガセラピーの分野で話題になっている本です。内容は医学書よりも一般向けにわかりやすく書かれてはいるものの…学術的な単語が多くなかなか難しい文献ですが、ぜひyogaを愛する皆さんとシェアしたく、今回リライトにてご紹介します♪


この本のメッセージとして、1番印象的だったのは、

"社会との繋がりがストレスを癒す"

という研究が臨床を通して明らかになっているという事実!


時にはストレスの原因にもなり得る、社会。

ですが・・・


人と交流する時の柔らかな眼差し、笑顔をつくる表情筋などが、副交感神経のひとつである迷走神経(哺乳類に進化する段階で獲得した副交感神経で、つまり哺乳類にしかない社会交流神経)の働きを促し、ストレスホルモンを癒し、幸福感を高める効果があるのです!


健全に機能している本来の社会の姿。

それは皆んなが笑顔で癒し合う世界。

社会交流神経を授かった人間は、まるで、

サスティナブルな地球の未来を天から任されたとも言えるでしょう。


そんな事言っても、忙しい毎日、

笑顔が出ない日もありますよね。

顔の筋肉もお休みは必要です。


でも実は、笑顔を作ろうとするだけでも

ほぼ同等の効果があるそうですよ!

ラフターヨガ(笑いのヨガ)は早くから

この効果を取り入れていたんですね。

日本にも"笑う角に福きたり"という

ことわざがあるように、

皆んな笑顔で繋がれば人間は幸せになれる!


当たり前にわかってはいても、

根拠がなかったものが科学的に実証されるって凄いですよね。


"当たり前"の光は、必ず誰かの"お陰"から生まれ、光(陽)と影(陰)は対極を為し、社会を循環させていくエネルギーとなっていく。。

コロナ禍の医療従事者の方々や、

年末年始の駐車場の警備員の皆さまにも

お陰様の気持ちを忘れずに居たいものです。


コロナ禍のステイホームを通して、

健康に過ごせるありがたみや、

家族に対するお陰様の気づき、

自分と外側の世界の繋がりを再確認された方もたくさん居るのではないでしょうか。


笑顔を作る表情筋など、表向きの行動を変える事で働く社会交流システム(腹側迷走神経)

がホルモンへ働きかけ、安心感や幸福感をもたらす、というポージェス博士の説を強固にする新たな研究が、ハーバードMBA社会心理学者のエイミー・カディ(Amy Cuddy)により更に明らかになってきています。


その研究内容は、非言語的なコミュニケーション(主にボディーランゲージ)が人の心の状態、つまり脳を変える!というもの。


ポリヴェーガル理論における笑顔の連鎖と同様のロジックとなりますが、

エイミー・カディの定説として、

胸を開いて両手を広げるポーズや、勝利を掲げるようなガッツポーズは、外見からもリーダーシップや堂々としたイメージを与え、

自信をアピールするのはもちろんのこと、

最も注目すべきは、本人の心理状態にポジティブに働きかけ、より良いパフォーマンスが期待できる効果があるということ‼︎


実際に、ポーズが及ぼす心理状態の変化を測定するために行われた実験では、

堂々とした印象を与えるポーズを2分キープしたAグループと、

小さく体を縮め自信の無さそうな印象を与えるポーズを2分キープしたBグループに分け、それぞれのグループのホルモン数値の変動を調べました。


その結果、Aグループでは、自信を与える作用のあるホルモンのテストステロンが20%増加し、ストレスホルモンのコルチゾールは25%も減少したのに対し、

Bグループでは、テストステロンが10%も減少し、コルチゾールは逆に15%も増えてしまうという驚きの結果が出たのです。


胸を開き両腕を掲げるような、見た目にもポジティブなポーズは本人自身にもパワーがみなぎるような錯覚を覚えさせますが、

実際には神経系がホルモンを安定させ心に良い影響を与えているのです。

見えないカラダの神秘の力により、

錯覚は、本当の感覚になるのです。


"Fake it till you become it."

『ポーズ(ふり)をし続けていけば、

いつかあなたは真の姿に到達する。』


エイミー・カディ 本人による、TEDスピーチからの言葉はたくさんの人々に勇気を与える事でしょう。


参考資料:

 https://m.youtube.com/watch?

v=H805EbLS4AY

(TEDスピーチ

Amy Cuddy: ボディランゲージが人を作る)


この言葉を聞いて、ハッとした方!

そうなんです!

"ポーズをし続けると真に近づける"って、

まさにyogaの事ですよね‼︎

そして、エイミー教授の話に出てくる

胸を開いて前向きになれるポーズって…

まさに英雄のポーズじゃないですか!


ポーズの効果は知っていても、

どうしてその効果に繋がるのか100%までは

府に落ちて居なかった私は目から鱗‼︎

ウォリアーポーズの見方が大きく変わった、エイミー・カディのスピーチとの出会いでした。


インド3000年以上のヨガの神秘を、

科学が紐解いていく現代。

そんな時代にヨガをしている私達には、

古代から続く叡智を地球の未来へバトンタッチする使命がある様にさえ思えます。

ヨガはどんな時代においても、

人生に大切な気づきを与え、あなた自身の真実へと導いてくれる人間科学であると思います。


最後に…

実はポリヴェーガル理論のポージェス博士の奥様も愛情ホルモン、オキシトシンの研究で有名な方なんです!

オキシトシンは、親子間やパートナー、家族や友人、さらにはペットとの交流において

見つめ合いやおしゃべり、団欒、

ハグやスキンシップを通して分泌され、

ストレスホルモンが減少し、癒しの効果が得られるという幸せホルモンの代表格。


不安に駆られる今だからこそ、

笑顔で微笑み合い、

胸を張って空を仰ぎ見て、

社会交流神経や、愛情・自信を生むホルモンの恩恵から、皆さまに癒しの連鎖が起こります様に。。


  今日も自分の為に笑って、yogaをして、

   自分と繋がり世界と繋がろう♾