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退屈と惰性と 改

ER スモークスクリーン レビュー

2020.09.09 08:44

 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、

“ER-07 スモークスクリーン” です。


 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー” に登場した

オートボットの戦術家、

“スモークスクリーン” が

シージに引き続き、今度はお馴染みのアーズモードの姿でアースライズに登場しました。


 シージの時は、ジェネレーションセレクト枠での限定販売となったスモークスクリーン。今回はプロールと交代するようなかたちで一般販売枠を勝ち取り(?)ました。

 一方のプロールは、アインハイドとのセットで発売されます。

 当初は海外Amazonのみでの限定発売かと思われましたが、後日日本での発売も告知され、まさに本日予約が開始されました。

 僕は、まさかこんなに早く日本での発売が決まるとは思わなかった(というか、そもそも日本で発売されるかどうかもわからなかったし)ので、ラムジェット & ダージのセットと一緒に海外Amazonで予約してしまいました。

 ごめん、タカトミ・・

 あとはストリークですが・・まだオフィシャルの情報は出てないんでしたっけ? 現物の画像は出回ってますが、なににせよ限定のようです。シージ版含め、彼の日本での発売はあるのかな?

 とまぁ、そういったことはさておき、このスモークスクリーン型、オプティマスにメガトロン、そしてスタースクリームを始めとしたジェッティコン同様、ウォーフォーサイバトロントリロジーではシージに続いて二度目の登場となります。

 つまるところ前回はサイバトロンモード、今回はアースモードということなのですが、オプティマスとメガトロンの両リーダーがパーシャルで済まされているなか、まさかの完全新規です。

 いや、実際に現物を手にするまでは、彼らもきっとパーシャルなのだろうと思っていたので驚きました。

 ビークルモードの形状がまったく違うジェッティコン連中はともかく、外装を換えるだけで再現できそうなこの型をまるっと作り直してくるとは・・

 さし当たって3つ以上に流用できるというのが、新規型開発の条件なのかもしれない。

 あ、アイアンハイドとラチェットもシージ版のパーシャルですね。


 それでは、レビューしていきます。


ロボットモード

 先にも言ったように完全新規で、肩のタイヤの位置と武器以外はかなりアニメ版の雰囲気に忠実にできていると思います。

 もちろん、特徴のチンガードも再現。パッケージイラストは妙におっさん顔になっていますが、現物はつるっとした若々しい顔でアニメの印象通りです。

 シージ版は全体を軽く上下に潰したような、若干扁平な体型でしたが、今回はすっきりとバランスの取れたプロポーションになりました。

 青、赤、白のトリコロールカラーのうち赤と白はほぼ塗装。このカラーリングでは確実に邪魔になるであろうウェザリングもありません。

 背中はガワを背負うかたちですが、すっきりと綺麗にまとまっています。

 脛裏は残念ながらシージと同じくがっつり肉抜きされていますが、足首に至る内側側面にはパーツをスライドさせて蓋をする仕様に。

 踵の仕様も変更され、シージ版よりバランスよく自立が可能です。


付属武器

エレクトロディスラプターライフル

 例によって武器名称の記載がないのでG1オリジナルの武器名で紹介します。

 手持ちのライフルです。

 形状はオリジナルに似せてありますが、カラーが成型色の青のままなのでちょっとイメージが違いますね。

 銃口部分は3㎜軸になっており、シリーズアイテムに付属の各種エフェクトパーツを取り付けられます。


ジャミングランチャー

 こちらはオリジナルとは全然形状が違う武器になっています。

 もちろん色も青いまま。

 やはり銃口部分は3㎜軸になっています。


 3つの武器は合体させることも可能です。


ビークルモード

 オリジナルでは、日産のフェアレディZ(海外ではDTSUN Z)のレーシング仕様に変形。

 形状、カラーリングともにかなりアニメデザイン、そしてオリジナルトイの雰囲気に近いものになっていると思います。

 ただ、ドアに書かれているゼッケンの数字がオリジナルは38(実車は83)だったのに、今回は80になっています。どういう事情なんだろう?

 あと、パッケージ画像では無色クリアパーツっぽく見えたライトは黒の塗装、同じくウインドウもクリアパーツではあるのですが色はスモークグレーになっています。

 タイヤのはめ込み部分も成型色のままなので、ここはホイールも含めてシルバーなんかで塗装してほしかった(贅沢)。

 変形パターンはおおむねシージ版を踏襲していますが、細部に違いがあります。

 その名の通り、排気口から噴射するスモーク(排気煙)で敵を攪乱するのが得意技でもあるので、そのようなエフェクトパーツが付属すれば楽しかったのになぁ・・(贅沢。2回め)


 3つの武器は、ビークルモードでもすべて取り付けが可能。

 まぁ、ジャミングランチャーの取り付け位置はロボットモードと同じですけどね。


比較画像

 シージ版と。まずはロボットモードで。

 プロポーションがかなり変わっているのがわかるかと思います。

 そのためわずかに身長も高くなっています。

胸板も分厚く、貧弱だった太腿もしっかりボリュームのあるものになり、逞しさが随分とアップしました。

 今にして思えば、シージ版はなんでこんな体型になったんだろうか?


 せっかくなので後ろ姿も。

 背面のガワの面積が増えたことでしっかり背中をカバーすることができています。

 脛の肉抜きに関してはほぼ同様なのですが、色のおかげもあるのか、スカスカ感はかなり軽減されているように感じます。


 ビークルモードでも。

 これはサイバトロンモードとアースモードの違いということで。

 SFチックなシージ版ももちろんよいですし、実車に近い今回のアーズライズ版も当然よい。

 変形はどちらもカッチリ決まる、気持ちのいい出来です。


 裏面はこのように。

  腕や脚部の収納など、基本的なパ-ツ移動は共通ですが、頭部の位置がけっこう違っています。

 ヘケヘケ版と。ロボットモードで。

 ヘケヘケ版はなぁ・・首の生え方さえまともなら、決して悪くはないんですどねぇ。ゼッケンもちゃんと38ですしね。

 メインカラーのブルーですが、シージ版かなり暗かったのでそちらと較べたときはヘケヘケ版のほうがイメージに近いのかな? と思ったんですが、アーズライズ版と並べると、アースライズ版のほうがしっくりくる気が。

 ヘケヘケ版は明る過ぎですね。


 ビークルモードでも。

 ヘケヘケ版のほうが若干大きいです。

 より実車のイメージに近いのはやはり今回のアースライズ版なのでしょうが、ヘケヘケ版の丸っこいフォルムも可愛らしくて好きです。


 同じアースライズより、オプティマスプライム、クリフジャンパーと。ロボットモードで。

 スモークスクリーンはデラックスクラスとしては標準サイズだと思います。

 同じデラックスクラスながらしっかりミニボットとして再現されたクリフ、そしてボイジャークラス相当の司令官とのサイズ感はほぼイメーズ通りかと。


 ビークルモードでも。

 こちらもけっこういい感じのサイズ感なのではないでしょうか?

 一応、スモークスクリーンのビークルモードはオプティマスのコンテナに収納できます。

以下、画像

 シージ版もよく動きましたが、基本構造をほぼ踏襲しているこちらも同様によく動きます。

 足首の柔軟性も継承しており、接地性も抜群。

 また、シージ版ではできなかった肩の撥ね上げが・・腋のジョイントを外すことで可能になっており、より力強いポージングがとれるようになりました。

 立て膝ももちろんばっちり。

 頭部もボールジョイントで可動するので、しっかりカメラ目線が決まります。

 生憎と、肩のランチャーの仰俯角の変更ができないのは残念ですが。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。シージ版では少し使いにくい位置にあったので、改善されたということでしょう。

 肩のランチャーはダボ穴接続ではありますがダボの幅が5㎜なので、手に持たせることも可能です。

 


 シージ版から武器を拝借して武装強化。

 肩のダボ穴の仕様は共通なので、ボルトビームキャノンがそのまま装備可能です。

 このほうがアニメイメージに近いかな。


 シージのコグ、シックスガンを使ってさらに武装盛り盛りに。

 アイアンワークス(モジュレーター)よりは、ウエポナイザーを装備するほうがらしい気がしたので。

 色味的にもマッチしてますしね。

 上半身が重量過多でバランスが悪いので、すぐ転けてしまいますが・・


 オートボット出撃!!

 アースモードのビークルもいい感じで揃ってきた。


 そしてトランスフォーム!!

 最初は技術職ばっかでどうなるかと思ったけど、ここからは攻撃要員がどんどん駆けつけてくれるぞ!

 今のところディセプティコンはスタースクリームだけだし、余裕で勝てる(笑)。

 クインテッサ陣営はとりあえず無視だ。


 以上、“ER スモークスクリーン” でした。


 シージに続いて二度目の登場となったスモークスクリーン。

 両リーダーに、スタースクリームを擁するジェッティコンのアースモードでのリメイクはまぁ順当といえますが、それに続くのが今回のスモークスクリーン以下のフェアレディ型。しかも完全新規とは、歴代キャラクターのなかでも人気があるということなんでしょうか?

 もちろん、最初に言ったように同型が一定数いるからコスト的にも作りやすいということもあるとは思いますが。

 完全新規となったことでシージ版ではちょっと特殊だった体型がアニメのイメージ通りのすっきりと逞しいプロポーションになり、可動性能もよりに向上と、さらに完成度の高いアイテムとなりました。

 正直、同じキャラが1年後に別バージョンとしてもう一度発売されるのは個人的にあまり歓迎はできないんですが、これだけ別のものになっていればネガティブな印象もないですね。

 そういう意味ではメガトロンは・・


 さてさて、これまでに発売されたアースモードのオートボットは6人。

 今後もトレイルブレイカーにサンストリーカー、プロールとアイアンハイド、ラチェットの発売も確定していますし、アースライズではなくネトフリのウォーフォーサイバトロン枠でバンブルビーも来ます。

 相変わらずインフェルノについての情報がまったく出てこないのが気掛かりではありますが・・

 ただこうなってくると、サイドスワイプとアラートのアースモードも欲しくなります。サンストリーカーのパーシャルでどうにかできない・・無理か。

 ハウンドはあのままでもあまり違和感がないのでいいとして、キングダムで名前が挙がっているトラックスやミニボット連中も加えるとかなり充実した陣容になりますね。

 でも、ジャズも忘れないであげて・・


 といったところで今回は終了。

 またのご訪問を。