ニュースレター（2014年夏）
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マザー・パトリシャの手紙より（抜粋）
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キリストの聖体（コーパス・クリスティ）の日に、潔白会のメンバーの中には、犠牲の誓い（Victim Vow）をあらたに立てる人、また、更新する人がいます。皆が体験する人生の浮き沈みの中で、私たちにとってこの祈りと、このように自らの神への捧げを行うことは、大いに助けとなってきました。数々の困難に直面する時、ただ、こう言えばよいのです。「神の栄光と数々の霊魂のために、私の犠牲の誓いを更新します。」気持ちが軽くなり、忍耐がしやすくなってきます。この個人的な誓いをミサの前に行い、イエズス様がミサの中でこの意向を祝福してくださるように願います。コーパス・クリスティの祝日に、主の現存に光栄を帰して、私たちの地域でご聖体の行列があるならば、イエズス様の祝福をいただけるよう、できるだけそれに参加します。
「犠牲の誓い」の次の黙想を、皆さまと分かち合いたいと思います。
私たちの「犠牲の誓い」は、日々の十字架を担い、主に従う助けとなります。「犠牲の誓い」をする司祭は、叙階の秘跡の素晴らしさのために、特別な意味で犠牲となります。落ち込ませることや侮辱、あざけり、自分自身の弱さ、失敗したと思われるようなこと、人からの攻撃などにもかかわらず、叙階の秘跡の素晴らしさを固く信じて、すべてを捧げます。
一般信徒で犠牲の捧げをする人は、信仰のために苦しむ時（家庭でという場合が多いでしょうが）、この誓いによって強められます。「犠牲の誓い」をミサにおけるキリストの完全な犠牲と合わせるならば、喜んで、平和のうちに、そして何にもまして愛をもって償いを行えるようになってきます。
結婚している人の場合、結婚の完全な素晴らしさを自らの結婚のうちに見出すことはないかもしれません。しかし、主の潔白の子どもたちは、自分自身を結婚の秘跡の完全な素晴らしさのために捧げます。私たちが夫婦間の不貞に苦しむ時には貞節を捧げ、他の人の汚らわしさに直面する時には清さを捧げることができる、と主は仰せられました。もちろん自分自身は決して罪を犯すことなく、この捧げをします。不親切や尊敬の無さにさらされた時にも、私たちは犠牲の霊魂ですから、キリストのおん力に寄り頼み、結婚の秘跡の完全な美しさを固く信じて、礼儀正しさを捧げます。
私は、堕胎された子どもたちは、ひとたび最初の幼子殉教者の同志殉教者と宣言されたならば、洗礼の秘跡の価値を引き下げるどころか、洗礼の秘跡の犠牲の霊魂として神に嘉されるのではないかと思っています。
司祭と一般信徒がこの素晴らしい秘跡を見て苦しむ時（救いに不可欠であるのに貴まれず、無視されたり、ただの社会的かんじの良さとしてとらえられていたりする時など）、彼らはこの悲しみをイエズス様を通して御父に、償いとしてお捧げします。そうすることにより、洗礼の秘跡の完全な素晴らしさを英雄的に信じることになります。
ご聖体の秘跡も同様です。司祭と信徒がご聖体の秘跡が尊ばれていないのを見る時、心が痛みます。私たちの「犠牲の誓い」によって、私たちはキリストの犠牲の捧げの奥深くに入り込み、教会の秘跡的生活と魂の救いのために、御父への捧げとなります。堅信の秘跡の価値が正しく認められていない時もまた同様です。病者の秘跡や終末期のための教会の典礼が、死にゆく人に拒まれる時、これほどの無理解とあざけり、不信心にさらされたことへの私たちの悲しみ自体が死であり、私たちはこの秘跡の完全な美しさのために犠牲の霊魂となります。この償いと私たちの祈りは、その人の最期の時の内的回心に役立つかもしれません。
自分に死ぬたびに、あるいはキリスト者としての生活を生きようと努力する時、私たちの「犠牲の誓い」は100パーセントの効果をもたらします。それは常に、十字架の足元に立たれたマリアを通して、十字架上のイエズス・キリストを通してもたらされます。「犠牲の誓い」の美しさと喜びは、これが実に力を与えてくれるものであり、また、限界のない神の愛ほどに広がりをもつものであるというところです。この誓いは怖れるようなものではなく、かえって私たちの日々の生活を助けてくれる素晴らしい恵みなのです。
この神への自己の捧げに興味を持たれた方は、「犠牲の誓い」の祈りをご覧ください。もちろん、いつでも誓いを立てることができます。そして、毎年、キリストの聖体の祝日に更新すればよいのです。
〔p.7〕
犠牲の誓い
1991年9月18日、寝る前の祈り（終課）、サルヴェ・レジナ
・・・マリア：私の子どもたち、「犠牲の誓い」をおそれることはありません！恵みと、あなた方の協力と善意が誓いを成立させます。誓いを果たす力は、キリストから来ます。あなた方は小さくなり、恵みに協力し、善意をもっていればよいのです。本当に弱い霊魂でさえ、我が御子と一致して小さな犠牲の霊魂となり救いを願う、という望みをもっているならば、恵みが必要なものを与え、助けます。
2001年3月20日、ナザレトの家
パトリシャ：私は、今朝とても落ち込み、疲れていました。とても傷ついて、私は主にこう文句を言いました。「あなたは私たちをお見捨てになりました。何の助けも与えられないではありませんか！」私はマリア様の方を見て、聖母は何もおっしゃいませんでしたが、なぐさめてくださいました。マイナスの思いばかりが私の心に浮かび続けましたが、思い直してこう言いました。こんなことやめなければいけない。そして、「犠牲の誓い」を新たにし、今の状況ゆえに神を賛美しました。私は、とにかく今やらねばならないことをしなければと思いました。痛みは和らぎ始め、後で告解し、あのように話したことを申し訳なかったと主に申し上げました。すると主は、こう仰せられました。
イエズス：私は申し訳なくはありません。私にとっては、あなたが恵みなしにはどれほどすぐにあきらめてしまうか、あなたに示す良いチャンスでしたから！そのお蔭であなたは「犠牲の誓い」を新たにして、聖母に向かい、意志の力で、なぐさめのない状況でも信仰を示したのですから。「犠牲の誓い」は、人生の苦しみを忍耐しやすくしてくれます。私の十字架上の完全な犠牲に合わせて、私と一致して御父に捧げるならば、あなた方の捧げのあらゆる不完全さは神の愛の火に燃やされ、私の捧げのうちにあるあなた方の捧げは、普遍的に創造的になるのです。犠牲の祭壇の上、すなわち十字架上に「自分の命を捧げる以上の愛は、人間にはありません。」カルワリオの犠牲とミサは、同じ一つの犠牲です。ミサに来て、あなた方の「犠牲の誓い」を新たにしてください。愛の償いのために、すすんで愛の犠牲者となってください！「犠牲の誓い」をする時、ミサの聖なる犠牲（いけにえ）に合わせてその誓いを捧げてください。+
〔p.8〕
主の潔白の犠牲の誓い
父と子と聖霊とのみ名によって。アーメン。
我がイエズス、私はご聖体にましますあなたのみ前に進み、その聖なる現存のみ前にひれ伏します。
私は「犠牲の誓い」を〔立て/更新し〕たいと思います。天国がこの誓いの証人となってくださいますように。私はこの誓いを今、そして永遠に立てます。私の存在の全てはあなたのものです。主よ、あなたのお望みのままに、私のうちでお働きください。私自身と私の人生のすべてを、あなたの十字架上の完全な生け贄（いけにえ）に合わせます。ああイエズスよ、私自身の召命に忠実でありながら、あなたと一致して、愛のつぐないの犠牲者となることを望みます。
私は、完全な信頼をもって、この誓いを〔立て/更新し〕ます。あなたが私のうちで、この誓いを完成させてくださることを信じています。自分が弱く、勇気がなくても、私には恐れることは何もありません。「あなたは弱い者を選んで強め、ご自分を証しさせます。」というみ言葉を信じているからです。聖母マリア、聖ヨゼフ、大天使聖ミカエル・聖ラファエル・聖ガブリエルのおん助けを願います。また、守護の天使、すべての天使と聖人、煉獄の聖なる霊魂と地上の母なる教会のお導きも願います。
全能の御父、聖霊のおん働きにより、全てにおいてあなたのみ旨を受け入れ、神への愛のため、霊魂への愛のため、自分の罪と世の罪のつぐないのためにあらゆる十字架を抱きしめる恵みをお与えくださいますように。
天のおん母、あなたはカルワリオへの道を、神の御子とともに歩まれました。私の人生のすべてにおいて、わたしに付き添い、私が十字架をになって日々イエズスにより完全に従うことができるよう、助けをお与えくださいますように。喜びと忠実をもって、この荘厳な誓いをあなたの汚れなきみ心のうちに置きます。親愛なるおん母、この誓いをイエズスの聖心に置いてくださいますように。聖ヨゼフのご保護のもと、至聖なる三位一体の栄光のために。アーメン。
著作権：パトリシャ・デ・メネツィズ（試訳）以上2014年10月3日（金）