Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

メソポタミア

2020.09.05 06:23

https://www.cool-susan.com/2015/12/09/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2/  【メソポタミア】より

ハンムラビ法典の上部浮き彫り

現在のイラク共和国を流れるティグリス川とユーフラテス川の領域を指すメソポタミアは人類最古の文明が栄えた地である。すでに紀元前6000年前頃からこの地に農耕社会が誕生し、農村集落ができ富の蓄積が可能になり強大な国家を作り上げた。小麦の栽培と家畜の飼育が行われ彩文土器がつくられた。

  司祭、監視、商人といった社会階層が生み出され、法律も生み出された。人類最古の法律ハムラビ法典の石碑が残されている。この石碑に見られる浮き彫りはメ ソポタミアの高度の発展を見せ、神々や王族の肖像などの作品は、他の時代のものと比べても見劣りしない。さらに動物の頭や角を極度に強調したデザインがこ の地方の装飾の特徴となっている。

(イスタンブール考古学博物館)

 上図はハンムラビ法典の上部浮き彫りで右の太陽神から王が法典を授かる場面である。

 前1800年、都市国家を統一した古バビロニア王国のハンムラビ王は25歳で即位、宗教や内政を整備、自ら築いた王国の安泰のため、王は裁判や行政制度、契約や相続などに関する規定を「ハンムラビ法典碑」の283カ条に及ぶ法典にまとめた。同害復讐に関わる条文でも特に有名な「目には目を、歯には歯を」は196条である。しかし198条には「もし目を損なったならば、銀約500gを払わなければならない」とされ、常に「目には目を」という罰が与えられたというわけではない。

 この「目には目を」の条文は現代ではしばしば「やられたらやり返せ」との意味に解釈されるが、本当はそんな意味ではなく、「仕返しは同程度まで」という、倍返しなどの過剰な報復や、復讐の連鎖を防ぐためのものであり、それも常に適用されるというわけではなく金銭による解決等も可能だった。

シュメール美術

メソポタミアの集落は次第に規模を拡大し、やがて都市が形成され、商業が活発となり、のちに楔形文字として発達する絵文字も出現する。この時代の彫刻を代表する作品が、女性頭部像である。

都市には、しだいに宮殿も出現し、礼拝者像も出現し始める。礼拝者像は彫刻による表現領域が拡大したことを物語っている。その代表作には聖樹と牡山羊(おやぎ)がある

 古代文明においても、神や悪魔、恨みが多くの病を引き起こすと考えられ神事と呪術で治療することが重要だった。治療も含めた問題解決に、手に負えないものほど人々は神の力に頼った。古代文明の王達も神に頼った。

都市化が進むほど伝染病は猛威を振るうことになった。しかし文字使用が進むと医術も進歩し、病への理解も進んだ。これはより深い理解と満足を人々にもたらした。進んだ医術を持つ文化圏で誕生した宗教は崇敬され広まった。一方、医術と宗教の関わりは、その国家の成り立ちによって地域差が生じた。すべては紀元前の地球全域で始めて起きた大きな精神変化でした

シュメール人医師の経験処方集、BC2200頃のもの

イシュタル門のライオン

アッシリア美術

メソポタミア北部のティグリス川流域を中心とするアッシリアは、

軍事力を背景にバビロニアを占領支配する。これは、宗教・言語の分野でアッシリアのバビロニア化を進めることとなった。しかし、美術に関しては、アッシリア固有の美術を展開したのである。

メソポタミア文明詳細

 メソポタミアはティグリス川とユーフラテス川流域に生まれた世界最古の文明が栄えた地で、大河を利用した灌漑農業を行っていた。BC3500年頃から人口が増え、楔形文字が使われ青銅器が普及した。BC3000年頃からシュメール人の都市国家が形成された。メソポタミアでは大洪水が何度も起き、都市の中心には人口の丘が造られた。洪水の話はノアの箱舟の物語に、ジッグラトはバベルの塔の伝説になった。

 都市国家では、王を中心とした神権政治が行われ、人民や奴隷を支配していた。王のもとには莫大な富が集まり、大規模な治水や灌漑、壮大な神殿や宮殿が作られた。シュメール人の都市国家は絶え間ない戦争のため衰え、BC2350年、アッカド人のサルゴン1世が都市国家を征服し、シリアからイラン南西部に至るアッカド帝国を建国した。BC2230年頃、シュメール人が勢力を回復してアッカド帝国を滅ぼすが、BC1900年頃、アムル人がバビロンに古バビロニア王国を建国し、第6代のハンムラビの時に最盛期を迎える。ハムラビ王は「目には目を、歯には歯を」で有名なハムラビ法典を発布する。

【オリエント】 オリエントとは「太陽の昇るところ」を意味し、ヨーロッパから見た東方、現在の中東をさす。エジプトの太陽暦、バビロニアの60進法(現在も時計に使われている)、フェニキアの表音文字(アルファベット)がヨーロッパに伝わった。キリスト教もオリエントでうまれた。

 BC17世紀半ば頃、鉄製の武器を使ったヒッタイトが、古バビロニア王国を滅ぼし、ヒッタイト王ムワタリは、シリアに進出してきたエジプト軍と戦った(カデシュの戦い)。ヒッタイト軍はエジプト軍を壊滅させたが、その後エジプト軍が巻き返しこう着状態となり停戦となった。平和条約は成文化されて粘土板に刻まれ、この粘土板は1905年にトルコのボアズカレで発見され、またエジプトにも同じ内容がカルナック神殿の壁に刻まれている。メソポタミアを支配してきたエジプトやヒッタイトが衰退すると、アラム人、フェニキア人、ヘブライ人が活躍した。

 アッシリアはBC2000年頃イラク北部にできた国家で、鉄製の武器と戦車や騎兵によって勢力をのばし、サルゴン2世の頃、オリエントの大半を統一し(最初の世界帝国)、最盛期はエジプトを征服する。首都をニネヴェに移し図書館を建設し、この遺跡からギルガメッシュ叙事詩が発見された。

 しかし過酷な専制支配をしいたため、BC612年にカルデア・メディア連合軍に滅ばされた。オリエントはエジプト、リディア、新バビロニア(カルデア)、メディアの4王国に分立し、この中で新バビロニアが優勢となり、リディアは世界で初めて鋳造した貨幣を造り、物流に大きな変化をもたらし貨幣はギリシャに広まっていった。

 新バビロニアはネブカドネザル2世(BC604~562年)の頃が最盛期で、メソポタミア、シリア、パレスティナを支配し、バベルの塔やイシュタル門などを建築した。また、またユダ王国を滅ぼしユダヤ人の大量移送、バビロン捕囚を行った。新バビロニアはBC539年にアケメネス朝ペルシアに滅ぼされ、バビロン捕囚で連行されたユダヤ人は解放された

内容紹介

古代シュメール文献に記された人類創成の神々は、太陽系第12惑星の宇宙人!

そして、人類は、彼ら宇宙人のDNA操作によって創られた奴隷にすぎなかった!!

科学・歴史考古学・言語学等のアカデミズムから宗教界に至るまで、分野を超越して大論争(称賛、嫌悪、無視…)を巻き起こした驚天動地の世界的大ベストセラー群、遂に永久保存版「シュメールの宇宙から飛来した神々」シリーズで完全復刻!本書は、ゼカリア・シッチン禁断の名著、その記念すべき第1弾となる「The 12th Planet」の完訳書です。

著者ゼカリア・シッチンはシュメール語を解読できる世界で数少ない学者の一人。膨大なシュメール、メソポタミアの粘土板等に刻まれた古文書を科学解析、有史以前の人類に起きた出来事を明らかにしていった。そこで次々と浮かび上がった衝撃の真実とは……!?

古代シュメール・メソポタミア神話に登場する巨大な神々ネフィリム/アヌンナキ。彼らは、古代人の空想上の産物ではなく、公転周期3600年、太陽系未発見の第12惑星から宇宙船で地球に飛来、植民してきた実在する宇宙人だった(第12惑星は、天文学者たちが「惑星X」と名づけNASAも探索中)。遺伝子工学(DNA操作と人工授精)を駆使して、彼ら宇宙人は人類の祖先となる人工生命体アダパ(アダム)を創り出す。その目的は、重労働を負わせる奴隷にするためだった。従順な奴隷として、宇宙人に奉仕してきた人類。しかし、あるときを境に人類発展の決定的段階(=エデンの園でのアダムとイブの出来事)を迎えることになる。さらには、人類滅亡の危機、地球大洪水の試練に直面するが……緊迫した状況の中で、シュメールの神々はどのように決断し動いたのか?壮絶かつ生々しいやりとりの記録をシッチンが詳細に再現し明らかにしていく――。

人類を創成したシュメール宇宙の神々――父天神アン(アヌ)、息子の地神エンリルと水神・智神エンキ、そして女神ニンフルサグ、さらに月神ナンナル、太陽神ウツ、バビロニア主神マルドゥク、金星神・愛の女神イナンナと続く……。これら神々の集団を総称して「ネフィリムまたはアヌンナキ」と呼称される。

本書第1弾で解決される疑問点

◎ 人類はなぜ突如としてアフリカに出現したのか?

◎ 時計に使われる12や1週間の7という数字はなぜ特別なのか?

◎ エジプトのスフィンクスは、どうして人面と獅子のからだをもつかのか?

◎ ギリシャ神話や聖書の巨人伝説はどこからきたのか?

◎ 洪水伝説とノアの箱舟は実話なのか?

◎ なぜ古代人は天王星、海王星、冥王星の存在を知っていたのか?

◎ ギルガメッシュ叙事詩の本当の意味は何なのか?

◎ なぜ3600年周期で文明の飛躍的進歩があるのか?

◎ 第12惑星は本当に存在するのか?

……etc.

シッチン,ゼカリア

パレスチナ生まれ。言語学者で、考古学者。ロンドン大学で現代・古典ヘブライ語をはじめ、数多くのセム語系・ヨーロッパ語系の諸言語をマスターし、旧約聖書及び近東の歴史と考古学を専攻。長年にわたりイスラエルを代表するジャーナリスト兼編集者として活躍。シュメール語を解読できる世界に数少ない学者の一人で、メソポタミアの粘土板に刻まれた古文書をもとに地球と人類の有史以前からの出来事を扱った『地球年代記(The Earth Chronicles)』全5巻は、11か国語に翻訳され世界的ベストセラーになった。2010年10月死去

竹内/慧

東京生まれ。青山学院大学、マクギール大学大学院卒。翻訳・執筆を中心に幅広く活動中。ニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)