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郷愁の風景

【東京都】一之江(江戸川区)

2020.09.06 03:52

新中川の東岸沿いにある江戸川区春江町一~三丁目はかつて旧一之江村の一部で、江戸時代初期に大坂の陣の落ち武者といわれる田島図書がこの地に落ち着き、新田を開墾したことから「一之江新田」とも呼ばれた。

田島家は代々名主職を務め、その屋敷が現在も残っている。

旧武家という事もあってか、武家屋敷のような長屋門と塀で囲み、周囲に堀と屋敷林を構えており、主屋は茅葺き屋根の曲家農家という名主屋敷は一般公開で見ることができる。

都営地下鉄新宿線の開通を境に周辺地区は宅地化が進んだが、その中にあって現在も農村の名残を思わせる屋敷宅が点在して残っている。


【東京都】一之江「名主屋敷(旧田島家)」(江戸川区)202009 

東京23区内に江戸時代の農家がそのまま残っている場所がある。 

江戸時代初期に大坂の陣の残党といわれる田島図書が当時「東一之江村」と呼ばれたこの地に落ち着き、新田を開墾したのが始まり。  

一帯は一之江新田と呼ばれ、田島家は代々この地の名主をつとめた。  

現在残っているこの名主屋敷は安永年間(1772~1780年)に再建されたもので、長屋門を構え、周囲に堀を廻らし、屋敷林や屋敷畑、庭園を備えたもので、武家屋敷を思わせる。  

主屋は座敷や板の間がある寄棟造と土間の入母屋造を組み合わせた茅葺き屋根の曲家である。 現在の屋根は平成18年に葺き替え、材料は御殿場産の薄(ススキ)を利用している。  

葺き替えには飛騨地方(岐阜県)から職人を呼び寄せて作業にあたってたという。