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ティアハイムベルリンで職員として働くには?

2020.09.07 02:00

こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


台風10号、関西への影響はあまりありませんでしたが、沖縄九州地方のお知り合いの方々、動物さんがとても心配でした。

台風っていつもパーッと通り過ぎるイメージなのですが、今回は自転車くらいの速度とのことで、なんとも厄介な台風でしたね💦

被害が大きくないことを祈るばかりです。




さて、ティアハイムベルリン体験談シリーズ、今日はボランティアから職員になった課程を少しご紹介しますね。



私はティアハイムベルリンでボランティアを行っていくうちに、気がつけばティアハイムベルリンのユニフォームに憧れを抱くようになっていきました。

きっと一緒に働く職員の人柄もあったのだと思います。


私が専属でボランティアをしたSchillow HausⅡの常駐職員は非常にプロ意識が高く、動物のことを最優先に考えていました。

彼女らから学ぶ部分がたくさんあったので、たまのボランティアで数時間一緒に働くだけでなく、もっと密にその仕事に関わりたくなったのです。


ですが、ティアハイムベルリンでのPraktikum(職業実習)やAusbildung(職業訓練)は希望者が多く、動物飼育に関する学校に行ってない、ドイツ語も拙い当時の私にはとてもハードルが高かったのです。


というわけで勝手に諦めていたのですが、たまたま非常勤職員の方が就学理由で退職することになり、職員の方が声をかけてくれたのでした。



実際就労するには彼女らに採用権はなく、履歴書応募上長面接といった正規の選考が必要でしたが、無事に非常勤職員として働けることとなりました。



上長面接は飼育セクションではなく、管理セクションで行われました。


管理セクションはまず建物への入り方から一苦労(笑)

入口にはロックがかかっており、横のボタンを押すのですが、ベルが鳴ってるのか鳴ってないのか押した側は分からず。

確か平日は押したら解除された記憶がありますが(うろ覚え)、休日は基本的に管理セクションは無人か少人数。

ベルを押しても中に入れず、あれれ?ということが数回ありました^^;


面接官は管理セクションの総責任者の方でした。


彼はフランクな方で、「日本語知ってるよ!」ということで「こんにちは!」と挨拶してくださいました(もちろんそれ以外の日本語はほぼ知らない)。


面接では、うーんとえーっと・・・何話したかなぁ・・・^^;


「どうしてドイツに住んでるのか」「なぜティアハイムで働きたいのか」「出勤してほしい曜日」「どの飼育セクションがいいか」等の話だったと思います。


最後の質問に対しては、私は迷わず今のセクションがいいと答えました。


ある程度コミュニケーションが成立して信頼関係もできてるし、公開セクションでない分来客対応が少なかったためです。

(私がいかにドイツ語や英語でのコミュニケーションに不安を持っているかが分かりますね^^;)


面接はすんなり終わりあっさり採用となったわけですが、後に聞いた話、非常勤職員(アルバイト)のポジションでもボランティア経験や動物を扱う経験が少ない人は、それがたとえドイツ人であったとしても採用されないことがあるということでした。


私はドイツ語・英語が拙くともボランティアを1年半続けたこと、ルールをしっかり守っていろいろ任せてもらえるようになったことが評価されたらしいです。


あとは別日に雇用契約を交わし、狂犬病予防接種を受けていなかったので指定病院で3回のブースト注射(費用はティアハイムベルリン負担)、ユニフォーム試着→サイズ確認をしました。


初めて自分のユニフォームに袖を通したとき、なんとも言えぬ幸福感に包まれたのを覚えています。


小さな夢ではありますが、1つ思い続けていた夢が叶ったということが、その後の私の人生に強いインパクトを与えてくれています。



アルバイトというポジションで関わることで、今度はティアハイムベルリンの内部をより深く知ることとなりました。


アルバイトと言っても基本的には常駐職員でない限り、範囲は一動物種に限られていました(私の場合は猫セクション)。


日頃1セクションに所属していますが、必要とあらば同動物種の他セクションにもヘルプに行く。

なぜ基本的に1セクションにしているかというと、各セクションによって仕事の進め方やスタンスがだいぶ違うからです。

これは、仕事のやり方はある程度そのセクションの常駐職員に委ねられているからです。


これもドイツ人の考え方なのかもしれないのですが、肝心なところは統一し、あとのやり方はその場で働いている人のやりやすいように委ねられています。


私の場合はSchillow Haus内の2セクションの行き来のみでしたが、聞いたところ、セクションによってやり方がだいぶ違うとのことでした。


また、基本的にボランティア、アルバイトは糖尿病のインスリン注射や点眼・投薬などの医療行為はできません。


里親希望者からの質問も、軽いもの以外は全て職員が対応することになっていました。



本日はここまで!


次回はティアハイムからの譲渡や、譲渡に関する問題点について、私なりの見解を書いてみます。



本日もご訪問頂き、ありがとうございました!