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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生61)

2020.09.06 02:02

「廉、待たせたな」




臣はいつもの笑顔で廉の斜め前に座った。




遅れて隆二が廉の真正面に腰掛けた。




廉はハッとした。




隆二が着ている黒いシャツが肌蹴て、胸の辺りが数カ所赤くなっている。




二人がたった今、愛し合った証だと瞬時に理解した。




途端に悲しくなってきた。




ひとときの夢だったんだ。




愛する人の温もりや、息づかいまで感じる、クリアな夢…




臣さんには…とても敵わない。




それが、廉の出した答えだった。




隆二が申し訳なさそうに眉を寄せて、廉を見つめて言った。




「あのさ、廉…ごめんね」




「あ…いえ、謝ったりしないでください」




ちょっとした浮気心からだった。




あの、怪しい絵を見て、変な気分になった。




どんな言葉を返されても、多分虚しくなるだろう。




叶わない恋なんだ。




諦めよう。




「廉、ごめんな」




込み上げてくるものを必死で抑えた。




「臣さんも…もう、何も言わないでください」






「僕、ステキな彼女見つけます」






つづく