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Be ambitious, dear friends.

空の旅の極意②

2020.09.06 08:05

空の旅の極意①の続きです。


次に重要なことは、心地よく眠れる環境。機内に乗り込んだら出来るだけ早い段階でCAさんにブランケットを持ってきていただくこと。もし可能であれば肩にかける分と膝にかける分の2枚をお願いしてみる。ただし乗客が次々に乗り込んでくる時はCAさんたちも忙しいだろうから、ちゃんと見計らって声をかける。それと混雑している便の場合、2枚は借りられないこともある。前回の記事にも書いたけれど、機内は結構冷えるので、暖かい格好を心がけること。私は手荷物のリュックの中に薄いめの薄いパーカーやカーディガンを入れている。膝掛けの代わりになったり、羽織ったり、お役立ちだ。ところで、冬の時期に南の島へ旅行する場合、現地に着いたら着替える場所がなくたちまち汗だくということになりかねない。この場合、トップはTシャツの上にパーカーやスエットシャツを重ね着しておくと良い。そうすれば着陸してからサッと上着を脱ぐだけで夏のスタイルになるというわけ。


また、5時間以上のフライトの場合、耳栓と可能なら携帯用の枕があるといい。空気を入れて膨らませるタイプのものを首回りにぐるりと巻いておくと安眠度が全然違う。仮にフライトが5時間だとして、1時間は食事や飲み物の時間に、2時間は読書や映画などエンタメの時間に、1時間は仮眠、といった風に分けると過ごしやすい。仮眠の際気持ちよく休むには、羽織れるブランケットか上着、耳栓、枕があるととても便利。耳栓は飛行機の気圧で耳がキーンと鳴る時の対策にもおすすめ。


それからこれは私の裏技だけど、食事の時に出てくるプラスチック製のカトラリーは、可能なら頂いておく。これは色々と役に立つ。添乗員が引率してくれ全食事が付いたツアーを除き、現地に到着したその日は慣れていない場所外食するのが心許なく感じることがある。その場合食事のために駅のスーパーやホテルのコンビニで簡単なものを買うかもしれない。食べ物はどこでも買えるけれど(海外によってはコンビニでカトラリーをくれなかったり、言葉が通じず頼めなかったりすることも)、カトラリーを持っているだけで余裕を持って食事が出来る。ちなみに、私は機内食で出てくるカップ入りのミネラルウォーターも、蓋を開けないまま頂いていくことがある。これは現地で飲み水がすぐに確保できない場合を想定した非常用飲料水として。

カトラリーを勝手に頂くことに抵抗があるなら、CAさんに尋ねてみよう。ほんのちょっとしたことだけど、旅行、特にひとり旅ではすごく役に立つ。


最後に、機内でのエンタメのおすすめを一つ。飛行機に乗るとなぜか見たくなる番組がある。カナダのコメディ番組「Just for laughs gags」。これを初めて観た時は静かな機内で笑いをこらえるのに必死だった。たいていの航空会社のエンタメで提供してくれていると思う。これは一般人にちょっとしたいたずらをしかけるドッキリ番組で、人の会話は聞こえず音楽と笑い声のみ。英語が出来なくても理解できる。しかけられた人は、驚いたり不思議がったり困ったりするけれど、種明かし後にはみんなが笑顔になる、楽しい番組なのだ。実はJust for laughs gagsは動画サイトにたくさん上がっている。決して飛行機でなければ観られないというものではないのに、今でもなぜか機上の人となるたびに、「Just for laughs gags」を確認してしまう。面白い番組は、大好きな空の旅をより楽しく演出してくれるように思うので。


以上が私の「空の旅の極意」である。参考になれば幸いです。

Be ambitious, boys and girls!


(空の旅の極意・完)