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信長の野望20XXボスの強さレビュー

農協の課長に転生した儂がドロップ☆3の低火力スキルだったけど自己回復部分のおかげで半分鬼の美少女と能登無双な件 2

2020.09.08 11:24




「信長の野望20XX」の二次創作です。

「思ってた○○像と違う」あったらごめんなさい。

読みたい人だけどうぞ。










小野寺輝道が「外の国」に転じて数年。老いて往生したかと思いきや、往時の肉体と脳髄と共に転生したのであった。

元々、時流に敏く、巧みに戦乱の世を生き抜いてきた彼である。言葉、基本的な法律、暗黙のものを含む社会規範...「外の国」のそれらを吸収し、理解し、その通りに振る舞うまでにそれほど時間はかからなかった。

ひょんな事から勤めた秋田県の農協で声望を得たが、すぐにそれは特地解放機構の知る所となり...スカウトされ現在に至るというわけだった。





~~能登進軍中~~




豪姫「...これ。」


小野寺「...」


豪姫「これ。何をしておるのじゃ。」


小野寺「...土、草の匂いを嗅いでおり申す。」


妙玖「...もしやそこから、化け物の痕跡...居場所が掴めるのでしょうか?」


小野寺「左様。さすが妙玖殿は話が早い。こうして御大将が休憩なさっている折に、奇襲されては困ろうというもの。」


豪姫「ふむむ...機構のくれた『せんさー』でよかろうに」


豪姫はふてくされたように蜜柑じゅーすをちゅーっと飲み干す。

こう見えて彼女は特地解放機構が全幅の信頼を寄せる極めて優秀なサポート役であり、ゆえに「監督兼選手」のような立ち位置でこの部隊を率いているのだ。

...もっとも、実力的にも性格的にも彼女を扱いきれる人材が中々見当たらないという事情もあってのことで、彼女に諌言能うのは副将的な立ち位置の妙玖くらいのものである。


橋姫「デラさん、これ!きれいなお花ね」


普通なら下の名を取って「テルさん」とかしないだろうか。彼女は独特のセンスを持っている。


小野寺「ほほう、橋殿は花が好きかね...む」


橋姫「あっ」


豪姫「えっ」


妙玖「皆さん、戦闘態勢を!」






畦道を挟んだ草叢から現れたのは、先ほどとは異なる虫...甲冑虫と呼ばれるそれと、鬼、屍、獣、妖...魑魅魍魎たる幽魔の群れである。

早く気付けたので、間合いはまだ十分にあった。


豪姫「十七、十八...いや、もっと...紫がかった虫に気をつけるのじゃ。兵器は私が合図するまで使うてはならぬぞ」


妙玖「援護します。危険と思ったら躊躇わずに退いてくださいね」


小野寺「相分かった」


橋姫「デラさん」


小野寺は気付く。橋姫が己のほうをじっと見つめていることに。


橋姫「さっきはデラさんに、守ってもらったから...」


...本来、このような端麗たる容貌の美少女に見つめられて、嬉しくない筈がない。ない。

ないのだが、この時小野寺は背筋に冷たいモノが走るのを感じていた...上洛し、第六天魔王信長に謁見した時以来であろうか、否、最上との戦に逸る己が次男坊の出陣を見送った時以来であろうか...


橋姫「先駆けは任せて。私、みんなの役に立ちたい!」








惨憺たる光景が広がっている。


ただし無惨な骸を野に晒しているのは、人でなく幽魔である。



ーーー橋姫の戦い方は目覚ましかった。

妖術を用い、紫色の毒霧を撒き散らす。

大抵の幽魔は狂乱し、そこで事切れるが、稀に生き延びるものがいる。

餓鬼のような出で立ちの幽魔が毒をくぐり抜け、一矢報いようと橋姫に迫る。

すると彼女はーーー華奢な体躯からは想像もつかぬ膂力で餓鬼の腕をふん掴むと力任せに引きちぎり、それを鑓のようにして傍らの百目の眼球に叩き込む。



「グギャエエエエエエエエエ」


豪姫「うげっ...」



押し寄せた幽魔はあまりの惨状に、踵を返し我先に逃げようとする。

逃げようとする百目のうちの一匹に、橋姫は何らかの術で火を放つ。それを彼女が蹴り飛ばすと、火はもたれ掛かった幽魔へ燃え移り、まとめて灰燼と化す。


妙玖「化け物相手といえ...むごい」



言葉を失わせるほどの戦いぶり...否、一方的な嬲り殺しに、橋姫以外の三人は動じる事もできなかった。



『半分、鬼』



今思うとそれは不思議ちゃんでもなんでもなく、眼前に広がる光景こそが、鬼が戦った結果であった。




橋姫「やった!化け物が逃げていくよ!」


赤や紫や緑の血潮を全身に浴びながら、橋姫は振り返り微笑んでみせる。綺麗な花畑でも見つけたという風に。



だがその時、彼女は完全に他の3人から突出していた。豪姫の持つセンサーがけたたましく作動する。


豪姫「...いかん!橋に後詰めを、...兵器使用を許可する!」


豪姫が言うや否や、小野寺は飛び出していった。


(...危うい所は我が息子たちによう似ておる)



~~能登進軍中~~