南三陸町から、木のぬくもり溢れるfor TOHOKU,ボードが届きました! [震災支援]
こんにちは、CSR担当のマツです。
最近店舗でほのかに木の香りが漂うこんなボードを見かけたことはありませんか?
震災から間もなく4年が経ちますが、まだまだ復興は道半ばです。そこで全国に店舗がある私たちにできることは何だろうと改めて考え、全店ではないものの多くの店舗の壁面に設置してある「コミュニティボード」に、復興支援の取り組みを通して出会った人たちの様子を、お伝えする専用の掲示板を作りました。
それがこのfor TOHOKU,ボードです。
実はこのボード自体、東北につながっているんです。
材料の木は、震災で大きな被害を受けた南三陸町産(宮城県本吉郡)の杉の間伐材を使っています。
その間伐材で、とってもかっこいいボードができたので、作ってくださった皆さんのことを紹介させてください。
廃校の中学校を活用した工房
ボードを作っている工場は、町の山側にある廃校になった中学校の建物にあります。
ここは、廃校の「ハイ」を「Yes」と読み替えた「Yes(イエス)工房」という名前で、震災後に立ち上げられた「南三陸復興ダコの会」の皆さんが南三陸の特産品であるタコの形の文鎮などを作っています。
ひと文字ずつ貼り付けていく作業の様子
for TOHOKU,ボード作りは、この工房の2階で行われています。
お邪魔した日は、4cm程の幅の木を接いで板状にした本体に、レーザーカッターで切り抜いたfor TOHOKU,の文字を、ひと文字ずつ手作業で貼っていく作業の真っ最中。平積みされて順番を待っているたくさんのボードと、大量の文字パーツに途方に暮れてしまいましたが、外の寒さを忘れる暖かい室内で、地元のラジオが流れる中、ときおり談笑しながら、ひとつひとつ丁寧に作ってくださっていました。
「いつもの慣れている袋詰めの仕事よりも大変だけど、スターバックスの仕事ができて嬉しい」と言ってくださったのが嬉しかったです。
ボードを制作してくださった南三陸町の皆さん
今回、制作を担当してくれたのは、東京で間伐材を使ったノベルティグッズなどの製品を作っているフロンティアジャパンさん。
全国の森林組合とのネットワークがあり、もともと新しい工場をと考えていたこともあって、震災後の2012年4月、縁あって南三陸町に工場を立ち上げました。社長の額賀さんは、「町の7割以上を森林が占めるという南三陸町で、間伐材を活かした製品作りが地元の産業となるよう貢献したい」と言います。
フロンティアジャパンさんが作る間伐材グッズはどれも素敵なデザインのものばかり。そこからどんな南三陸ブランドが生まれるのか楽しみです。
春からは近くにさらに新しい工場も増えるそう。南三陸町では震災で職場を失った方も多く、皆さんがいきいきと働ける場所としても、町の大切な存在になっています。
今後、このボードからさまざまな東北情報をお届けして行きます。
店舗でこのボードを見かけたら、南三陸町の皆さんのことを少しだけでも思い出していただけたら嬉しいです。