明月堂和菓子。しみじみ美味しい、しっとり羽二重餅でエア帰省♪
中正紀念堂には、割としょっちゅう散歩に出かけるのだが、行帰りとも同じ道を歩くことが多かった。
ある時、なんとなしに方向を変えて、夜に金山南路を師範大学の方に歩いてた時に、今まで気がつかなかったお店に目が留まった。
それが、こちらの明月堂和菓子さんだ。
夜だったので、昼間だと素通りしてしまう看板と店内が、いつもより明るく見えたから目に入ったんだと思われる。
看板には「昭和十年」とあるから、1935年の創業の老舗ということになる。
外から店内を見ると店員さんが見当たらず、ショーケースにひっそりと商品が並んでいる。
この感じ。日本の実家の近所の和菓子屋さんみたい。なんか気になる……。
和菓子にも目がないがぁこさん、店内に吸い込まれ。
店に入ると、奥からご主人らしき「ザ・職人さん」なお爺さんが出ていらした。口数少なく、じっと目の前にお立ちになり、さらに愛想がいい感じではなかったので、びびりの私はちょっとドキドキしたが、和菓子の物色開始。
ショーケースの中には、羽二重餅や、餡入りの羽二重餅、栗羊羹など、普段使いにぴったりの素朴な和菓子が並んでいた。
初めてなので、基本と思われる小豆餡入りの羽二重餅と栗羊羹を買わせていただいた。
1個40元とか50元とかだから、本当にお家でお茶するのにちょうどいい♪
こちらが、小豆餡入りの「羽二重」。あんこは粒あんだった。
羽二重餅も、本当にしっとり柔らで、日本で食べてるのと同じ!
餡もお餅も甘さがちょうどよくて、自宅で飲んでる台湾の烏龍茶にもぴったりだった。
すっごい美味しい。本当に美味しい。びっくり!
もうひとつの栗羊羹もレベル高かった。
羊羹は弾力があるけど、舌触りがなめらかで、栗も羊羹部分もやっぱり甘さがちょうどいい感じ。お茶にぴったり♪
台湾で台湾人の方が作った和菓子がこんなに美味しい出来栄えだなんて、素晴らしい。
食べてるとなんだか帰省してる気分でとても嬉しい。(感涙)
後でGoogle先生にお伺いしたところ、明月堂は1935年に日本人の岡本さんという方が創業した和菓子屋さんで、お弟子さんだった台湾人の方が戦後にお店を引き継いだらしい。
昔通りの製法で、きちんとした材料を厳選し、余計なものを入れないで手間暇かけて作られた和菓子だったのだ。道理でとても美味しいわけだ。
お店には他にも、普通の四角い羊羹とか、普通のお饅頭とか、冬にはイチゴ大福もある様子。羽二重餅の他の味の餡のも気になる……。
で、また別の日に購入したのがこちら。羽二重餅の「柚子」。
全体的に白っぽく、中は白あんベース。
台湾では「柚子」というと文旦を指すことが多いのだけど、食べてみると正しく日本の柚子の味だった。
というか、白あんレベル高っ!!
私個人の好みでは、小豆よりもこちらの方が好きなくらい、すっごい美味しい!!
ううむ……こうなると、ほかの味も気になるなぁ。
また今度買いに行かねば。
ただ危険なのは、一口サイズなので、いくつでも食べられてしまうことか。
買うなら1回に2個までとか自制しないと大変なことになりそう……。
これから秋冬に向けて、さらにおいしく感じちゃうだろうなぁ。
次は、何を買おうかな?
明月堂和菓子
住所:台北市大安區金山南路二段143號
時間:09:30~21:30
※MRT忠孝復興駅の緑のそごう地下食品フロアにもカウンターあり