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おじさんの通勤路 Take3(最終回)

2020.09.14 06:00


台風の時期ですね、皆さんお変わりありませんか。ご愛顧いただきました「おじさんの通勤路」は今回をもって最終回とさせていただきます。

また新しいシリーズを検討していますので乞うご期待。


さて今日は、御徒町駅から神田小川町まで歩いてみましょうか。

御徒町駅北口を出て直ぐに見えるのが、「アメ横」商店街です。年末は買い物客でひしめくこの通りも早朝はこんな様子です。




上野広小路交差点。古典落語「ねぎまの殿様」に出てくる煮売り屋さんがあったのは、ここいら辺でしょうか。



この小学校は都内でも有数の由緒ある学校のようです、外観だけでも必見ですよ。

なお、小学校の名前となっている地名には昔、名人と呼ばれた噺家さんが住んでいたので個人的な興味がありました。



妻恋坂交差点に出てきました。東京に数ある坂の中でわざわざ「妻恋坂」を選ぶなんて、なんとも私らしい。(〃▽〃)



そして「妻恋神社」です。先ほどの通りから一本北側(湯島神社側)の通りにある神社です。早朝だったため参拝はせず、御朱印をいただくのはまた後日としましょうか。




「本郷文学散歩」と書かれた銘板がありましたので、パチリ。朝から勉強になります「早起きは三文の徳」ですよ。




ようやく「聖橋」に着きました。画面手前が新御茶ノ水駅、画面左手には特徴のある尖った屋根が見えますが、何と言う施設でしょうか。



あれあれ『銀杏の葉っぱ』が、ちらほらと散っています。これからの季節、あの馨しさに包まれながら、そして足元を十分に気にしながら歩を進めることになりますね。



はてさて、神田小川町本社ビルに到着しました。御徒町駅から神田小川町までの所要時間、凡そ30分強の通勤路でした。


おわり





なかにしです。


社内の一部から

「写真の撮り方、目の付け所が違うね」

「漂う哀愁がいいね」

とご好評を頂いていた「おじさんの通勤路」。本社の裏口を撮るあたり、確かに哀愁を感じさせます。

別におじさんがもう通勤しないわけではありませんが、最終回は御徒町から小川町本社までの通勤でした。


土地勘のある方は「あそこね」となるのでしょうが、私みたいな東京歴も浅く自分の通勤経路しか知らないモンは調べてもよく分かりませんでした。

途中の小学校は都を代表する名門公立小学校の黒門小学校、「黒門町の師匠」と呼ばれたのは八代目桂文楽だそうです。


私の古い記憶を辿ると、アメ横には中学校時代に修学旅行で宮城県から来たことがあります。

「上野のアメ横と仙台のアメ横の比較」という、今思い出すと自分の若さにキュンと来るテーマで学習発表をしました。

宮城県の県庁所在地である仙台市には仙台アメ横、さらに仙台銀座(商店街)もあります。

ちなみに仙台の歌舞伎町は国分町(こくぶんちょう)ですが、私は歌舞伎町に行った事が無いので、今度比較しに行ってみたいです。


落語「ねぎまの殿様」はお忍びの殿様が庶民の食べ物のねぎまを気に入り、

屋敷に帰って家来とトンチンカンなやりとりをするという「目黒のさんま」とよく似た展開のお噺です。

「ねぎま」とは焼き鳥ではなく、ネギとマグロの鍋の事ですが、当時脂がキツくて好まれなかったというトロを使うそうなので、今や贅沢料理ですね。

有名店もあるようなのでいつか機会があれば食べてみたいです。


哀愁のおじさんの次回作にご期待ください。