30年戦争12-グスタフ・アドルフ戦死す
2020.09.09 02:11
さて戦争といえば、スウェーデン快進撃はバイエルンに侵攻、司令官ティリーを討ち取る。グスタフ・アドルフはもはや皇帝気分、となるとドイツ新教諸侯もちょっとしり込みなのである。そして皇帝フェルディナンドは、罷免したヴァレンシュタインに復帰を願う。
ヴァレンシュタインは強気で、全権と選帝侯位の約束を勝ち取った。そして1632年11月、ライプツィヒ近辺のリュッツェンで激突する。戦闘そのものはうかつに兵を分けた皇帝軍の敗北だったが、濃霧で迷い、総帥グスタフ・アドルフが戦死してしまうのだ。
グスタフ・アドルフの突然の戦死をカトリックは「神の怒りにふれた」と宣伝した。ドイツ新教諸侯はというとあわてふためき、33年5月18日、スウェーデンとドイツ新教諸侯によるハイルブロン同盟が結成される。しかしドイツの国土は長い戦争でますます荒れ果ててゆく。
そしてザクセン選帝侯が、ヴァレンシュタインに講和をもちかける。それもスウェーデンも含めた全面講和である。陰謀得意のフランスも加わって、皇帝が反対すれば離反すればいい。ボヘミア王位を保証しよう、とけしかけるのだ。さあさあどうするヴァレンシュタイン?
下はグスタフ・アドルフの死