土用の丑の日間近!ウナギ藤田!BLACK DIVISION 第6節 3回戦A卓レポート
7/9(土)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグBLACK DIVISION 第6節 3回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前の成績はこちら↓
今回参加選手の誰に聞いても、藤田を評してこのように言う。
「自在型」「なんでもやってくる」
型がないということは、複数対人ゲームである麻雀において、最高の褒め言葉である。
驚くべきは、多井やたろうといった自在の極地のようなプレーヤーにもそう言わせてしまうほど、藤田の麻雀に掴み所がないということだ。
結果としても、その柔軟さを発揮し、首位を独走している。
この半荘では、その藤田を追う上位の白鳥が、まずオヤマンで先制する。
しかし、ここからは圧倒的な藤田のゲームとなった。
まずはこの2000オールで持ち点を回復すると、南入してこの手牌。
カンが入っており、ドラ3のチャンス手だ。
もちろん攻撃したいのだが、カンを含めて2つ仕掛けているたろうが気になるところ。
たろうは1巡目に2pを打っており、ドラの1pが固まっていそうである。
安全に9s切りもあるのだが、藤田は6m切りで斬り込んだ。
すると、次巡にテンパイ。
9sがちょうど今切られてしまい、残りは北が1枚だけという厳しい待ち。
それでも、6mを勝負したのであれば、真っ直ぐにリーチといく打ち手が多いだろう。
一方、藤田は打6mのダマテンを選択した。
ここからは筆者の推測だが、これはツモ切りリーチを狙ったのではあるまいか。
いずれにせよ北1枚に勝負をかけなければならない手なら、北の出アガリ率を最も上げる方法を採るべきだ。
字牌待ちなら即リーチになるため、ツモ切りリーチをかければ字牌への警戒が薄れる。
実際には、次巡に白鳥が村上からポンしたことによってすぐに回ってきたツモ番で、リーチをかける間もなく北をツモってハネマンとなったのだが、このダマテンに藤田の恐ろしさを感じざるを得なかった。
するとここからは完全に藤田のペース。
この白鳥のカン3s待ちのマンガンテンパイに対し、
ドラの2sが3枚切れであるのにもかかわらず、3sを止めて打3pとし、放銃を回避。
次局にはしっかりとダマテンでアガリ切り、トップを決めた。
攻撃一辺倒かと思えばダマテンに対してもきっちりオリる。
真っ直ぐ攻撃してくるのかと思えば、ダマテンやツモ切りリーチもある。
正に、掴み所のないウナギのような麻雀で、スルっと相手を出し抜いてしまう。
藤田自身も内容には満足のようで、まだまだ勝ち足りないといった様子を見せた。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)