やっちゃいけない所、タワーを天に向かって!化石まで!世界の「えっ?」ここクライミングするの?
普段の人の生活の中で
「登る」
という行為はなかなかしないものです。
そこに魅力があるのかもしれません。
オリンピックで見ることができるかもしれないクライミング。
夏場は、どうしても自然の岩は暑くなってしまうので、人工壁が主になります。
テレビなんかで見たことありませんか?
太陽で焼けた岩の上で、目玉焼きが作れるのを。
そんな岩、素手では持つことができませんからね。
自然でも人工でも楽しむ事ができる、それがクライミングです。
特に人工で壁を作る側にも、最近では注目が集まっています。
「えっ?こんなところで?」
そんなクライミングスポットは、世界各地にあるのです。
今回ご紹介するのは、まさしく「えっ?」を追求した2つのクライミングスポットです。
Excalibur・オランダ
一目ではただのオブジェクトに見えるタワー。
近づいてみるとようやく見えてくるクライミングのホールド達。
観光コンサルタントをしている私としても、おそらくビジュアル的にインパクトがあるクライミング壁はこれが一番なのではないかと思います。
オランダのフローインゲン(Groningen)という商工業の町にあるBjoeks Climb Centerにこれはあります。
タスマニア島、ニュージーランド、フィジーを発見した冒険家、アベル・タスマンの出身地ですね。
37m
前傾斜部分で11m
その名も「エクスカリバー」です。
ゲームなんかでは、よく最高峰のアイテムの名前で出てきますね(笑)
実はクライミングウォールでありながら、世界一高い「フリーステンディングウォール」でもあって、構築物としても非常に注目を浴びているそうです。
施設のホームページの情報によると、
50トンの重さを、36本の支柱が地下9mの深さまで入っており、500トンの基礎で支えているそうです。
なので、12ビューフォートの風が吹いても、壊れません!
とのことです。
ビューフォートは、風の強さを13段階で分けた階級の単位です。
まぁ50トンを支えているわけですから、人間4~5人がくっついたところで、ビクともしません。
問題のクライミング壁としては?ですが、手前にせり出している側では、初心者はまず登れません。
しかし90度以下の方であれば、ちょっとした坂道です。
もちろん最初はインストラクションが入るので、しっかりと受講してからになりますが、登ることはできると思います。
そんな全部頂上まで登らなくたっていいんです!
途中で休み休み登るか、本当にダメならば途中で降りればいいのです。
クライミングというのは、個人の力による個人の経験が楽しめます。
世界一のオブジェとしても楽しめる、クライミング壁を登るという経験こそが、必ずいい思い出になるのですから!
Universal Studio 42nd Street オーランド・アメリカ
日本にもやってきたことで、さらに知名度が上がり人気急上昇のユニバーサル・スタジオ。
「クライミングの話でしょ?」
そうですよ、クライミングの話をしています。
ユニバーサル・スタジオでクライミングをしましょう!ってことです。
アメリカ、オーランドのユニバーサル・スタジオでは、知る人ぞ知る、隠れ家的アトラクションがあり、それがクライミングなのです。
それは何回か訪れた人たちにも、知られていない可能性があるほどと言われます。
ユニバーサル・スタジオの42nd Street、レンガ造りの建物が並ぶ通りの一角にあります。
ハリウッド映画だとこのようなレンガ造りの建物が並ぶ光景ってよく見ますよね。
そして、壁を登ると言えば、あの「スパイダーマン」の映画にも、こんなシーンがありましたね。
映画のワンシーンに出てくるような壁を、スパイダーマンの様に登ってみましょう!
と、言っても、さすがに壁に張り付くことはできませんね。
そこでこのように突起が出ていて、原理としてはクライミングの様に登ろうというわけです。
もちろんクライミングジムの様なホールドがしっかりあるわけではないので、実際にはスパイダーマン気分もちゃんと味わえると思います。
どうしてもユニバーサル・スタジオに行くと、他のところに目が行きがちですが、ちょっと裏道に入ってみると、こんなアクティビティが待っているのです。
なんと、このようにクライミングをできるユニバーサル・スタジオはオーランドだけではありません。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールにもあるんですね。
こちらはスパイダーマンの様に町中の壁ではなく、ジュラシックパークをイメージした化石が見つかる現場。
Amber Rock Climbです。
ジュラシックパーク・ロストワールドのテーマで作られた一部で、化石などを利用してクライミングが楽しめるようになっています。
実際に化石の発掘現場でこんなことやったら怒られちゃいますね。
ここでは、恐竜がどれだけ大きいのか体験しながら、恐竜の骨を頼りに頂上を目指します。
映画のアトラクションだけではない、ちょっとした遊び心がユニバーサル・スタジオにはあるんですね。
残念ながら、USJことユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、ありません。
・・・ホグワーツでも、登りますか?(笑)
クライミングというのは、もちろん一つの娯楽であり競技です。
しかしちょっと視点を変えると、簡単なインストラクションを受ければ楽しめるアトラクションにもなります。
クライミングだからと言って、それ専用のモノを作らなければいけないわけではありません。
一見ではオブジェクト。
裏道に入った街角の壁。(実際にはダメですが)
工夫次第では、ちょっとした場所がクライミングスポットに早変わりです!
もちろん、どこでもよいというわけではありませんので、その辺はちゃんと吟味、常識ある範囲で行う必要性がありますが。
出典:Universal Studio
Universal Studio Singapore
http://www.waymarking.com/
http://www.kingholds.info/
http://www.reckontalk.com/