【京都府】先斗町(京都市中京区)
2020.09.14 08:07
京都五花街の一つ「先斗町」は、鴨川に沿って三条大橋と四条大橋の間を南北に伸びる花街で、先斗町通りという細い通りに沿ってお茶屋が並ぶ。
歴史は祇園と比べると比較的新しく、江戸時代初期の寛文10年(1670年)に鴨川の護岸工事で当時は洲だったこの地が埋め立てれられ、水茶屋が建つようになったのが始まりだという。
娼妓がいない純然たる芸妓本位の花街で、『全国花街めぐり』によれば昭和2年当時「芸妓 二百五十三名。 貸座敷 百七十四軒」だったという。
地名の由来は諸説あるが、ポルトガル語のponta(先)あるいはponte(橋)が語源とする説、鴨川と高瀬川の挟まれた堤を"鼓"に例えて"ポン"という音からもじったという説などが挙げられる。
【京都府】先斗町(京都市中京区)201702
同じく三条大橋近くの土手から鴨川の東岸の東岸に並ぶ先斗町のお茶屋群を撮る。
三条大橋近くの土手から対岸の先斗町を望むと、歌舞練場の並びにお茶屋が鴨川に沿って並んでいる。
東面の店は夏になると川床が出る。
【京都府】先斗町「歌舞練場」(京都市中京区)201702
三条大橋の近くに鴨川沿いに建っている和洋折衷の建物が「先斗町歌舞練場」で、昭和2年(1927年)の竣工、設計の木村得三郎は大林組の技師で、大阪松竹座も手掛けている劇場建築の名手だ。
下部には六角形、上部には八角形の幾何学模様の窓が並び、スクラッチタイルの外壁にテラコッタ装飾というモダンな外観だ。
毎年5月には「鴨川をどり」が披露されている。