「アイルランドって、サッカー人気なの？」Dublin, Ireland

そんなテンションでした。何にもわかりません。

皆さんもそうだと思うので、僕がアイルランドで感じたことを、ここに記しておこうと思います。

アイルランドといえば

ロビー・キーンとか、ロイ・キーンとか、あとは…イギリスの隣とか、そういう感じでした。あとは寒そう。そんな場所に無計画でいくあたりがバカですが、そうは言ってもヨーロッパだし、イギリスと近いし、北アイルランドなんてそもそもイギリスだし、サッカー人気だって、そこそこあるはずだと。

甘かったです。

結論から言うと、少なくとも首都ダブリンでサッカーを感じることはほぼなかったと言ってもいいと思います。アイルランドでは、「ゲーリックフットボール」というアイルランドしかやってねーんじゃね？みたいなスポーツが非常に人気みたいです。ルールはサッカーとラグビーの中間みたいな、そんな感じ。そんな感じなので、サッカー熱はそこまでありせんでした。

BOHEMIAN FOOTBALL CLUB

首都ダブリンを本拠地に置くボヘミアンFC。そのホームスタジアムを見れば、この国のサッカー熱の低さが見て取れます。

首都のスタジアムといえば、大きくて、豪華で、華々しいものを思い浮かべますが、ここアイルランドではそうではないみたいでした。

Dalymount Parkと名付けられたそのスタジアムは、異様な雰囲気でした。小さな裏路地を通り抜けると、ドクロ×３と「HATE RACISM」の文字が。とたんに、怖い。

とても綺麗とは言えないスタジアムの外には所々落書きがあり、やっぱり、怖い。

中には、自由に入ることができました。東南アジアのスタジアム以来の状況です。中に入ると、何やら掃除をするおっさん数名。「写真撮ってもいい？」と聞くと快くオッケーをくれました。

味があります。トップチームやユースチームの練習を見たかったので、スタンドに座っていた２人のおじさんに聞くと、「〜大学でいつもはトレーニングをするよ」と教えてくれました。もっとも大事な「〜」の部分が聞き取れませんでした。本当にありがとうございました。一番近くの大学に行ってみましたが、案の定トレーニングはしておらず、キャピキャピした女の子たちを眺めるに止まりました。トップチームはごくたまに、このスタジアムでトレーニングをすることもあるそうです。

本屋

個人的に本があれば生きていけそうな類の人間なので、よく本屋巡りをします。旅の期間中にも行く国々で本屋巡りをしていましたが、アイルランドの本屋にも、しっかりサッカーの本が置いてありました。テンションが上がります。

その日はチャンピオンズリーグが

ありました。レアル・マドリードVSマンチェスター・Cという好カードです。

バーに行くと、試合が流れてはいましたが、みんなビリヤードやダーツ、おしゃべりに夢中でサッカーなんて見向きもしませんでした。この時点で、アイルランドがそこまでサッカー熱がないということが、ほぼ確実のものとなってしまいました。

あっ、一応アイルランドの名誉のために（？）、外でサッカーをしていた家族の写真を載せておきます。幸せそうでした。

なんでも、アイルランドでサッカーというスポーツが普及する前に、隣国イギリスではすでにサッカーのプロリーグがあったらしく、アイルランドのサッカーファンも、皆イギリスのプレミアリーグのチームを応援しているという状況が生まれたらしいです。今でもその名残はあり、コアなサッカーファンは、自国のチームよりも、プレミアリーグのチームサポーターであることが多いそうです。

確かに、あんなに近くにプレミアリーグがあったら、自国のサッカーなんて見てる場合じゃないと、思ってしまうのも無理はありません。

今後また、アイルランドからロイ・キーン、ロビー・キーンのようなスター選手が生まれることはあるのでしょうか。

街中にある「ヌードル」とうたっているお店で、一番安価なスタンダードを注文し、めちゃめちゃ味の濃い、具の入っていない、焼きそばのような見た目のものを食べながら、一人寂しく思うのでした。