わたしが、わたしのがん体験に触れたくなかったほんとうのワケ✨
わたしががんのことをブログでお話するようになってから数ヶ月、その間、わたしのがん告知から入院、治療、後遺症、家族のこと、少しですが、お話させて頂きました。
ブログで何度かお話したと思うのですが、わたしの事をただ書くだけなのに、自分のがんのこととなると身体の芯に力が入り、じわりと汗ばみ、書き終えるまでに時間がかかり、しばらく下書きにストックし、アップする時はうっすら覚悟みたいなものが必要…
なにをこんなに拒むのだろうと、自分のことながらわからないでいました。
私は、がんになった私を、特別な目で見られたり扱いを受けたくないという思いがずっとありました。
・病人扱いされたくない
・お涙ちょうだい話で聞いて欲しくない
・悲劇のヒロインじゃないし
これが、自分の体験を話したくない理由なのか…いや、ただのかっこつけのような、表面的もので、言い訳みたいな気もしていました。
数週間前、コロナストレスでバランスを崩し、カウンセリングを受けました。
その数時間後、わたしの中の感情がワサワサ騒ぎ始めたのです。
フラッシュバックのように、入院中の真っ暗な部屋の中で、目を見開いて眠れないでいる、わたしの姿が現れました。
その場面の中に、スーッと引き戻されるような感覚と同時に、ガクガクガクっとして歯が浮くような、一気に気分が滅入るような感覚が全身を覆いました。
目が回り、気が遠くなる…
これだ
この感覚、引き戻されたくない
この感覚に陥るのは嫌
二度と触れたくない
この感覚をがっちり抑圧してたんだ。
がんになった時に味わった暗闇、誰とも分かち合うことのできない孤独感、空虚感、フィルターのかかった、ひとりぼっちの世界
この感覚は、がんになった時よりも前、もっとずっとずっと前…幼少期のちびけいが味わっていた感覚へと繋がっていきました。
ちっちゃいちびけいが、ある時から抱えていた絶望的な孤独感、空虚感、ひとりぼっちの世界、耐え切れないほど淋しくて、いつもひとりで泣いていました。
それを誰にも言わず、見せず、触れないように、世の中と人と距離を置いて生きてきたのです。
がんになった時、その幼少期の頃の感覚を再び、味わったのです。
がんという病気の苦しい体験と、私の中の孤独感、リンクする幼少期の頃のひとりぼっちの感覚
わたしのがん体験の話をすることは、わたしの孤独感に触れることだったんだ。
そうか、そうだったんだ、それはイヤだよね、思い出したくないし味わいたくないよ、だからフタをしてたんだもんね
わたしは、そんなふうに自分に声かけ、心を休めました。
がんを体験した人は、がんになった苦しみや悲しみ、痛みやつらさを、もういい頼むから勘弁してってほど体感していて、それだけでもうパンパンなのに、心の奥底には、更に深い感情を、ひとりで抱えているのかもしれない…
わたしは自分の心に触れ、体感する度に、大事にしよう、人と大事に関わろうと誓う
必要な人へ届きますように…