見ながら書くんじゃなくて、思い出しながら書こうというお話
今日はちょっと勉強が苦手な子向けに、漢字や英単語などを覚えるときのお話をしたいと思います。
学校のワークでも、塾の宿題でも、勉強するときに、何かを見ながらやっちゃうことってありますよね。ワークの左上に載っている単語とか見ながら右側解くとか。
「だって見ないと全然わかんないし」なんて気持ちもわかります。もう100歩譲って何かを見ることはオッケーにしましょう。でもね、それをそのまま書く紙に写しているようじゃ、テストや入試まで時間が何年あっても足りません。つまり、それをいくらやっても成長することはほぼないってことです。
その状況は、図にすればこんな感じです。
左に書いてあるものを右に写すだけ。もうこれではあなたはただの文字写すマシーンです。
やってもらいたいのはこういうことですというのも、わかりやすくシンプルな図にしてみましょう。はいそこ、脳味噌が意外とリアルで気持ち悪いとか言わない。
矢印が二本頭の上に増えているのがわかりますか?
そうです。読む紙からの情報を一度自分の頭の中に入れ、今度は読む紙を見ずに、自分の頭の中から書く紙へと情報をアウトプットしてほしいわけです。つまり、思い出しながら書くってことですね。
一度目のテストをそこで行うわけです。記憶とはいうのは思い出すときに強化されますから、ここで一度目の思い出しをすることは勉強において非常に重要なポイントです。このやり方を続けていけば、頭の中に記憶したものは増えていって、学力は上がっていくでしょう。長い目で見れば絶対にこちらの方がお得です。
では、人はなぜ見ながら書いてしまうのか。
答えは簡単です。楽だからです。だって見て写しているだけだからね。まぁ、探す手間がちょっとだけあるから、探して見つけたときの快感も相まって、勉強した気にはなるんだよね。
でも、ウォーリーを探せをいくらやってもテストの点は上がらないのと同じで、テストや入試に向けた勉強にはならないね。ただの目と手の運動をしているだけだよね。
ちなみに、この運動は与える負荷が小さすぎて筋トレにも向いていません。時間つぶしのエア勉強です。一瞬は楽だけど、その先は地獄です。やってもやっても成長しない修行。
なんて、ちょっと厳し目に書きましたが、それぐらい危うい勉強なのです。まぁ、稀に「このやり方で成果を出せる」という人がいるかもしれませんがそれはそれでいいでしょう。結果を見ればわかりますね。
見ながら書くのではなく、思い出しながら書く。
ぜひやってみてください。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
折角時間を使うんだから、有意義に。