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なぜか首の痛みを訴える人が続いてます

2020.09.12 22:11

最近首の痛みを訴えて来院される方が続けざまに数名見えました。 

寝違えのような状態で、ベッドから起き上がることもできない方もありました。

ある人は頚椎ヘルニアを疑われレントゲンは撮ったのですが、あまりにも痛くてジッとしていることができずMRIが撮れなかった程でした。 


それほどの痛みを、調整することができるのか? 

しかも、鍼刺激はほとんど、手の甲に数回触れる程度の刺激をしただけです。本人たちもびっくりしていましたが、ズキズキと痛みがあったのにも関わらず、僅かな刺激で、痛みが取れていくのに驚いていました。 

もちろん、全ての人がそうなる訳ではありません。器質的な疾患の場合には、キチンとした処置をしないと駄目な場合もあります。しかし、それは全体の数パーセントです。殆どの場合は、機能的な障害なので、そんな痛みでも調整は可能です。


このような痛みの場合、痛み止めもなかなか効かないことが多くて、睡眠をとることさえできないという状況です。 痛みで疼くので、寝ることができないために、回復することができない訳です。

とにかく寝られるようになってくると、徐々に痛みが楽になっていきます。 これが治療法で正解という答えはないのですが、神経系統に熱の反応があることが多くなります。


特に頸椎の一番辺りの神経系統の熱は、大きなダメージを首に起こすようです。 元々は熱なので、ほとんどの場合は、風邪の後遺症から起こる喉の熱だろうと思います。だからといって風邪症状はありません。解剖学的にも喉の真後ろには靭帯があって、その後ろに頚椎の椎体があります。その中を神経が通っているので、熱が、奥まで伝搬して神経に何らかの機能障害が起き、椎間板ヘルニア様の症状がでていると考えると辻褄があいます。もちろんシビレも起こったりするので、これを椎間板から神経の問題だと解釈する人もいるでしょう。

しかし、殆どの場合は保存療法で良くなっていくことが殆どです。そのお手伝いをするのが私達の仕事です。


これは、あくまでも推察であって、実際に、神経障害を起こしている状態を誰も見たわけではないので、本当かどうかは分かりません。それは外科医でも同じです。MRI を撮ったから、それが見えるわけではありません。 

一般の人は、MRIを撮ったら身体の中が全てわかると思っている人も多いと思いますが、そんな簡単なものではありません。

手術をしても、器質的な腫瘍が出来て神経を圧迫しているというようなことでない限り、当然ですが、それはわかりません。


機能的な障害は、機能の観察でしかわかりません。今後科学が発展しても、機能障害を何とかできるのは、我々の仕事です。機能障害なら、首の痛みだと思っていたら、次の日には背中の痛みに変わっていたりもします。器質的な障害では、説明がつかないことが殆どなので、どこに行ってもわからないという状態が続きます。


機能的な問題に対して、器質的な処置をしても効果が出るはずがありません。もちろん器質的な問題に対して、機能的な処置をしても、当然効果を得ることはできません。やはりどのような状態であるかを判断する能力が一番重要なのだと思います。


ただ、それを言うのは簡単ですが、判断するは難しいことです。