セルフドリブン〜自分で選択して働くということ〜
小西雪那/茶女生活科学2/制作進行補佐/2020年6月登録/静岡県出身
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今回は、小西雪那さん(以下小西さん)のこれまでの活動から見えてくるものを探る。小西さんは、今年の6月からサクラスのメンバーとなり、学業や2つのアルバイトと並行してサクラスの業務に取り組んでいるという。そんな小西さんは、サクラスに入って2ヶ月でどのような感想を得たのだろうか。
――サクラスに入った理由と、主な業務を教えてください。
サクラスに参加した理由としては、社長の池上さんから「ここはある意味、とても自由な場所で、来るもの拒まず、去るもの追わずの方針でやっているが、その分どういうことを学ぶかはその人によるよ。」と言われたことがきっかけです。強制されると意欲を失ってしまう自分にとって、フリーなスタイルで学べる環境がマッチしており、大きく成長できると考えたからです。また、インターンに拘束されて大学生の本業である学業を疎かにしたくないと考えていたことから、サクラスのインターンは本業との兼ね合いの上で活躍の場を見出だすことができると思い、魅力に感じました。
現在は主に、取引先と制作現場を繋ぐ制作進行のサポートを行なっています。
(写真は全て小西さん提供)
――では、入ってみての印象はどうでしたか?
はじめに感じた印象のままです。強制されることもなければ、インターンの自主性を重じてくれて裁量権も得られ、「自分が行なった業務に対してそのまま評価されている」と感じますね。学業でもインターンでも、自分で自分のスケジュールを管理・調整したいという思いがある人には適した環境だと思います。やはり自分のキャパシティを一番理解し、それに沿った時間管理をすることが、自分だけでなく周りに対しても大事なことだと思います。
――自分で自分の力量を把握することが、周りにもいい影響をもたらすということですね。
はい。頑張りすぎてキャパオーバーしてしまうと逆に迷惑をかけてしまいますよね。また、「強制されると意欲を失ってしまう」という点については、自分で選択して動くということが、目標達成に活きたと思います。大学受験の際、筆記の勉強が自分には合っておらず苦痛に感じたため推薦入試にシフトして様々な課外活動に参加する選択をし、シンポジウムや会議などに自ら申し込み主体的に活動した結果大学に合格することができました。ただ苦手なことから逃げるだけでなく、自分のやり方を実行する自主性を持つことが大事だと思います。
――そうした自主性はどうすれば身につくと考えますか?
自分がやりたいことがあれば自然と身につくと思います。しかし、やりたい事がはっきりわからない人も多いと思います。そうした場合は、誰かに強制されてではなく、自分がその時に純粋に楽しめることをすればいいと思います。私は漫画が好きでよく読んでいたのですが、そこから読者であること以外に漫画に携わりたいという「やりたい事」を見つけられました。
――小西さんが考える「好きなことを仕事にする」場合に気をつけることは何でしょうか。
自分の主観を入れすぎず、客観的な視点を失わないことだと思います。好きなことを仕事にしたとしても、「楽しい」と思えることばかりではないですし、「楽しいこと」は「楽」とは違うと思います。そうした中で客観的にその中の楽しいことを見つけ、自主性を持って楽しいことを広げていく必要があると思います。ただ「構想する力」とそれを「実行する力」がなければ、その自主性は発揮できないため、この両立は大事ですね。
――では、やりたいことを実行するにはどうすれば良いと考えますか?
基礎である「構想」をしっかりするべきだと考えます。実行するということは何かの応用であり、そのために地道なこともコツコツしなければならないという現実的な視点は大事ですね。先程の推薦入試のことに関しても、課外活動と言った表の努力だけでなく、成績はしっかり最高評価をキープしていて、そうした基礎を固める努力を怠らなかったからこそ得られた選択肢だと思います。
――では今の小西さんはサクラスでどのような経験をしていきたいですか?
今は、基礎固めの期間であると同時にやりたいことを明確にする時期だと考えています。また、サクラスの社訓にあることを一つ一つ達成していきたいです。最初はまず穴を潰していくことを意識したいです。
今後は目標を立ててそれをモチベーションとし、周りの期待に応えていくことで、自分自身にプラスになる経験を重ねていきたいと思っています。また、周りの人たちから与えていただいたチャンスには誠心誠意応える努力をしていきたいです。
地に足をつけた地道な努力の積み重ねにより夢を現実にした経験を持つ小西さん。自分の夢は自分の手で掴むという言葉をまさに体現していた。周りの期待に応え、チャンスを広げていける人が、「応援したい人」になるのだろう。こうした小西さんのしっかりとした基礎に基づいた主体性はサクラスのインターンに最も求められることだ。自由な環境の中でどう自らを活かしていくかを考えるにあたり、ぜひ小西さんの姿勢をお手本にしたいと感じられた内容だった。
今日のインタビュイー
小西雪那(こにしせつな)
お茶の水女子大学 生活科学部生活科学科2年
2020年6月入社。広告業務の制作進行補佐を担当。
(文/大廣さくら=慶應義塾大学文学部3年)