アメリカ全米多発テロから19年後のアメリカ合衆国
午前8時46分、イスラム過激派テロリストにハイジャックされたアメリカン航空11便が1 WTC(北タワー)の北側外壁、93–99階に突入した[119]。その17分後の午前9時03分、同じくハイジャックされたユナイテッド航空175便が2 WTC(南タワー)の南側外壁、77–85階に突入した[120]。 北タワーでは11便の衝突によって全ての非常階段が破壊されたが、南タワーでは175便が中心から逸れて衝突したため、1本の非常階段が使用可能な状態で残されていた[121][122]。
午前9時59分、南タワーは約56分間炎上した後に崩壊した[123]。航空機の衝突による構造的ダメージに加え、ジェット燃料が引き起こした火災の熱が構造部材の強度を著しく低下させたことが崩壊につながった[123]。10時28分、南タワーに続き、北タワーが約102分間炎上した後に崩壊した[123]。午後5時21分、7 WTCビルが火災による構造ダメージによって崩壊した[124][125]。3 WTCビル(マリオット・ワールドトレードセンター)はツインタワーの崩落に巻き込まれ崩壊した。プラザ周辺の3つのビル(4–6 WTC)はツインタワーからのデブリによって甚大な被害を受け、事件後に解体された[126]。ワールドトレードセンター跡地での救出作業や回収作業、がれきの除去が完了するまでには8カ月を要した[127]。
アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) の推定によれば、テロ発生時のツインタワーには約17,400人が存在していた[128]。ワールドトレードセンターとその周辺での民間人死者は2,192人(突入した旅客機の乗員乗客を除く)であり、中でもキャンター・フィッツジェラルド(英語版)(北タワーの101–105階に入居)とマーシュ・アンド・マクレナン(北タワーの93–101階に入居)、エーオンなどの企業は多数の死者を出した[129][130]。南タワーに旅客機が衝突したポイントは北タワーに比べて低層であり、より多くフロアが影響を受けたにもかかわらず、南タワーにおける民間人死者は624人と(1,466人の民間人死者を出した北タワーに比べて)少なかった[131]。民間人死者のほかにも、現場に駆けつけたニューヨーク市消防局の消防士343人と、ニューヨーク市警察などの警察官71人がワールドトレードセンターで死亡した[132][133][134]。各タワーの崩壊時、内部には多数の民間人や消防士が存在していたが、生存してがれきから救出されたのは20人のみだった[135]。