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木村洋子 陶芸家と古墳少々

陶芸家としてのワタシ

2020.09.12 13:57

陶芸家としての仕事を紹介するページをちゃんと持ちたいなと考え始めました。

自分の考えをまとめるのにも良いのではと考えています。


写真は鵠(クグヒ)という作品で2019年の女流陶芸展で女流陶芸大賞を頂きました。

入賞は初めての事で、とても驚いたし同時にやっと陶芸作品として力のあるものを作ることが出来たのだなと実感したりしました。


私の作品のコンセプトは「死と生」

しかもその狭間のような空間や時間が好きです。

淡水と海水の混ざり合う「汽水域」のように

死と生がまじりあう領域があるのだと思います。

「汽魂域」みたいな感じでしょうか。

生の果て、死の始まり。

川を渡るのか、羨道を進むのか。

この鵠は「白鳥」の古称です。

水鳥であり渡鳥です。古代から埴輪の形で水鳥は死に寄り添ってきました。

彼岸に向かう時、この鵠が連れて行ってくれたら

この世で身に付いてしまった穢れを置いて行けそうな気がするのですよね。