もう富士山に登れない
私は元々ポジティブな性格でしたが、回復期入院中に更にポジティブな思考になるきっかけがありました。
入院中、ひとりで病室にいると、そこそこネガティブな気持ちになることもありました。
その日もそんな若干のネガティブな心持ちで、あれこれと自分の未来の姿を想像してました。
そこで、思ったんです。
「あぁ、私はもう富士山に登れないんだわ…」
そう考えてる自分にハッと気付いて驚きました。
私は登山なんかしたことありません。したいと思ったこともありません。おそらく脳出血をしていなくても、自分の人生の中で富士山に登ることはなかったと思うし、登りたいとも思わなかっただろうし、誰かに誘われても断っていたと思うのです。
…あら?
じゃあ、富士山に登れなくて困る事って無いんじゃない?別に、登れなくても良くない?なんで私、悲劇のヒロインみたいに憂いているんだ???
そう思ったら、もう可笑しくなっちゃって。
ふっふっふ。
えっへっへ。
あっはっは。
笑えてきちゃったんです。
何故わざわざやる必要のないできないことを探して深窓の令嬢よろしくため息なんかついたんだろう。
これは夕暮れマジックのせいだな。魔が差したわ。
それまでのグレーな気分が一気に吹っ飛びました。
必要ないのにできないことを探すのはやめよう。
ハッキリとそう思いました。
「できない」ことと「できるけどやらない」ことは、もちろん違うし、それぞれ精神的に受けるストレスも大きく違います。
でも、世の中にはできなくても困らないことってのも意外と多いんだな、って思えたことは、「まぁいいか」っていうゆとりのある気持ちを取り戻すきっかけになりました。
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