2017年2月‐院後輩と2泊3日南投&雲林探検。1-DAY1-1台北から日月潭へ出発!
大学院2年になると、1年の新入生が入学してきた。わずか数名だったが、後輩たちはみなそろって礼儀正しくいい子ばかり。その中の1人に韓国人の女の子がいた。
その子(仮にCちゃんとしよう)はおっとりしていて、明るくて、誰からも好かれていた。お話していてとても楽しくて、もちろん私も大好きだった。
彼女は卒業したら韓国に帰ることになっているらしく、休みを利用しては台湾のあちこちに遊びに出かけていた。
私が時々ひとりで遊びに出かけるのにも興味を持ってくれて、休憩時間や放課後に研究室でCちゃんとお喋りしている時に、私がひとり旅の体験談などを話して聞かせると、「えー先輩、機会があったら一緒に連れてってくださいよ~」と彼女に言われたりしたものだった。
2017年度の前期がまもなく終了するころ。
いつものように研究室で雑談中に、私が「冬休みは日月潭に行こうと思って計画立ててるんだ~」というと、「え! いつですか!」と彼女が目を輝かせ反応してきた。
私の予定している時期を確認すると、ちょうど彼女も日程OKとのことで、2泊3日の旅の同行者となったのだった。
台湾中部の日月潭は、長年ずっと訪ねてみたい場所だった。
台湾最大の湖で、「山紫水明」という言葉がふさわしい景勝地なのだが、以前は交通が不便で、バックパッカーの宿なども無く、ひとり旅には不向きと思われ、親と行こうと思っても彼らは海がよかったりと、なかなか行く機会がなかった。
今回、Cちゃんが同行者になってくれて、私も宿泊や食事の面で非常に助かる。
楽しい子だから、旅も楽しいものになるだろう。
そして、2月の某日。
台北Qスクエアのバスターミナルに立つ私たち2人の姿があった。
ここから、日月潭までの高速バス直行便が出ているのだ。
時刻表によると4時間かかるみたいなので、昼前に現地に到着するために、張り切って始発の7時のバス乗車券を購入済みである。
当時の価格は片道440元。
高速鉄道で台中まで行ってから高速バスに乗り換えるのに比べたら、格段の安さだ。
バスに4時間も乗ってるのはツライが、一応車内にお手洗いもあるみたいだし、なんとかなるだろう。
バスは定刻通り7時に出発し、道路が空いてたのもあって、なんと3時間ちょいで日月潭に到着してしまった。早っ!
まだ10時過ぎだったが、とりあえずバス停近くの今晩泊まる民宿に荷物を預けに向かうと、民宿で遊覧船とレンタサイクルの割引券をいただいたので、さっそく観光に出発!
まずは、民宿から歩いてすぐの水社埠頭から対岸の玄光埠頭経由で伊達邵埠頭までの船の旅だ。
埠頭に降りて、日月潭が目に入ると一気にテンションUPした。
きゃー! テレビや雑誌で見たまんま! 素敵!
実際、周囲を青々とした高山に囲まれた湖の風景はとても美しかった。
船は頻繁に出ていて、すぐに出発となった。
水上を進んでいると見えてきた小さな島が、拉魯(ラルー)島だ。
この島を境に、東側は太陽、西側は三日月の形に見えることから、湖が「日月潭」と名付けられたのだという。
拉魯島は台湾原住民族の邵(ツオウ)族の祖霊地で、日本統治時代のダム建設で水位が上がるまでは、もっと大きな島だったそうだ。
現在も、邵族の方たちにとって最高に大切な島で、日月潭のシンボルになっている。
島を眺めてのんびりしていると、ほどなく最初の停泊地の玄光埠頭に到着した。
次の船で、日月潭ロープウェイのある伊達邵埠頭まで向かうのだけど、取りあえずお腹がペコペコだから、玄光埠頭名物のアレを食べに行こう!
2017年2月‐院後輩と2泊3日南投&雲林探検。2-DAY1-2へつづく~
高速バス国光客運【1833】臺北-日月潭 時刻表 ↓
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