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梨の日

映画『れいこいるか』

2020.09.14 00:09

映画『れいこいるか』

監督:いまおかしんじ

出演:武田暁、河屋秀俊、他



阪神淡路大震災の起きた瞬間、旦那はずっと待っていて、妻は浮気の真っ最中。

それからの23年間の、2人の生活を追う。



凄く低予算感は否めない。

大きなアクションが起きるわけでもない。

けど、生活って、映画に落とし込めたらそうなのよね、きっと。


ただ、妻には娘の後悔と負い目がずっとあって。


彼氏彼女とは違う。

狭い同じ生活範囲で住んでるものだから、離婚した後もなんとなく再会が続く。

元さやに戻る、とかそんな話ではない。

お互いそれぞれの時間が過ぎている。

年が過ぎている。

ただ、2人には、今はいない娘がいた。

だからずっと、縁が切れず、会えば話せた。

そういう巡り合わせが、リアルなようで映画的で、素敵。



関西の言葉を使っての題名。

いるか?、居ますか?

でも最初に、ちゃんと、ふざけながら示されていた。

いるの?いらないの?、

必要なの?必要じゃないの?

提示されてからずっと、頭の片隅に置かれて話しが進み、ふとした時に問われる。


時間はギュンと吹っ飛ばす。笑)

盲目になってからわりとすぐに目が見えるようにシーンが変わった時は、さすがに混乱した。

でも、それはそれで、こちらが想像して補完すればなんてことないこと。

人生いつだって何が起こるかわからないし。

久々に会った人が大変身してたって、私が知らないところで何かがあっただけ。



最後の、酔った勢いの流れは、大人だからあることだし、2人だから、元夫婦で元母親であり父親だから、、、。

元妻の明るく身近な人なら誰もが惹かれてしまう性格と裏腹に、溢れる感情は、映画じゃないと覗けない瞬間。

やっと、やっと時間を進めることが出来るんだろうな。


突拍子もなく飛び出す“ウルトラマン“男性は、、

ウザくも(笑)、キーポイントにいてくれる”変わらない“存在。

でもラストカットの広場にいるドーンと建つアレ。

きっと地元民なら、もっと掬い取れるものがあったのかもしれない。

私は、まず知ることが出来た。



阪神淡路大震災から時間は経てど、当時の再現ではなく、今はこうして、時間経過を描き、映画が生まれてくるんだね。


ね、時間は経ってるんだよ、

と前を向かせてくれるものでもあり、

忘れてはならないこと同時に刺された。



舞台役者で今回、映画初主演の武田暁さん。

こうして舞台も映画も、行って、来て、そうやって作品の中の層がより厚くなるといいな。

どうしたって歳は取らないけど、その存在と役には必須だったエロさが説得力ありあり。

素敵だったなあ。