TH勤務を通して見えた課題、そして本帰国
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
先日からまた新たなことにチャレンジし始めたので毎日が目まぐるしく過ぎてゆきます。
とてもバタバタとしていてなんだかフワフワ、根なし草?野良猫さん?のようにいろんな場所へ行っているのですが、意外にそれがそんなに苦痛でない。
私にはそういう生活スタイルが合っているのかもと、今更ながらに思う今日この頃です。
今週は久しぶりに少し遠出をするので、新鮮でもありますが、しっかり感染症対策を徹底しようと誓っております!
さて、ティアハイム(TH)ベルリン体験談シリーズ。
今回はTH勤務を通して知った課題と、本帰国までのことを書いてみます。
アルバイトとはいえど職員になって初めて見えてきたこと。
それは残業の問題です。
ティアハイムの運営は全て寄付から成り立っています(一部公的機関からの業務委託金あり)。
しかし従業員は従業員。ボランティアではないのできちんと雇用契約があります。
残業が発生すれば当然残業代もつきます。
なので、なるべく残業はない方がいいのですが、勤務当時は熱心に世話をするセクションほど残業が発生していました。
もし全てのセクションの連携がうまくとれ、互いに協力できれば残業はなくても回りそうなのですが、残念ながらそこの連携は今後も課題となっていくだろうと感じました。
また、ドイツではUrlaubという長期休暇制度があります。
そのため、職員の層がどうしても薄くなる時期があるのです。
実際、私一人で1セクション全体を世話したこともあります(←大丈夫かいな)。
そのへんの調整や人員の確保も課題の1つではないかと思いました。
しかし、何はともあれ、ボランティアのときと変わらず一緒に働いていた職員さん達から学ぶことは多く、非常に有意義な時間をティアハイムベルリンで過ごすことができました。
新たな保護猫にはもちろん仮の名前をつけて管理するのですが、それもそのセクションの職員さんらがつけるようで、「Marika(私の名前)」という名前の子が私の勤務期間の間に2回以上はつけられていました(笑)
彼女らは間もなく嫁ぎ先が見つかり、無事新しい家へ旅立っていきました^^
本帰国に伴いアルバイトとしての就業は半年のみになってしまいましたが、この半年は非常に貴重な時間でした。
勤務最終日にはプレゼントまで頂き、感激でした✨
職員さんの誕生日に日本語で書いたカードを渡したのですが、1年後ティアハイムを訪れた際、私のセクションの休憩室に飾ってくれていました(T T)✨
(あ・・・よく見たらこれ誕生日のときのメッセージカードでした(笑))
ティアハイムベルリンで働けて本当に嬉しかったし、ティアハイムベルリンの現状を目の当たりにすることもありましたし。
自分の目で見て実際に体験して、だからこそ分かる部分があることを痛感しました。
正直な話、日本に住んでいる方々でティアハイムベルリンやドイツの動物愛護事情に興味を持たれている方々はたくさんいらっしゃいます。
良いイメージを持たれている方もいれば、悪いイメージを持たれている方も。
現地を見学した方々のレポートやテレビ番組、今はいろんな情報を簡単に入手できるようになりました。
ただ、どうしてもドイツ語の壁や現地での生活・風習を肌で感じないと分からないことがあると私は思っています。
私はドイツが好きですし、ティアハイムベルリンが好きです。
ただ、ティアハイムにも現実に課題があり、彼らも日々模索しながら奮闘しています。
うまく言えないのですが、ドイツに理想郷を求めるのも違うし、ドイツのあげ足をとるのに躍起になるのも違うと、いろんな方々の意見をお伺いして思うのです。
それぞれが良いところを学び合い、それぞれ現地に生きる動物たちがより満たされて生活できるよう、切磋琢磨できたらいいなぁ・・・。
このことを踏まえて、次回はティアハイムベルリンを通して見た日本の現状に対して、私なりの考察をしてみます。
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!