あきらめず、投げ出さず、逃げ出さず 「センターつぶしはおかしい」と声を上げよう
バスの修理費は思いのほか高額
もう少しお待ち下さい
「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」の声を押しつぶすことはできません。釜合労と釜ヶ崎公民権運動は3年前の2017年5月9日より、センターつぶしに反対して座り込みを始めました。
当初は南海本線ガード横の今宮小中一貫校南東角での座り込みでした。釜合労のメンバーが一人で座り込んでいると、南海電鉄に雇われたガードマンが「おっちゃん、たった一人やないか」とせせら笑っていたのを覚えています。長期の闘いになることは覚悟の上での座り込みでした。
ほどなく座り込みの場所をセンター南西角へと移動をしました。月曜日から金曜日の午前中と決めて、続けました。労働者の一人が自分もマイクで話したいというのでマイクを渡すと、「センターが無くなって困るのは労働者…」「ワシらが声を上げなあかん。だまっとったらあかんで」。釜合労はその声を忘れず皆さんに訴え続けています。
座り込みの常連になった労働者。お茶やコーヒー缶を差し入れてくれる人、現金のカンパもありました。釜合労はその人たちと共に闘ってきました。
忘れもしません去年の3月31日、国や大阪府がシャッターを閉めに来た時、労働者や支援の人たちおよそ300人がセンター内に結集して悪らつなもくろみを粉砕し、4月24日の昼までセンター1階を事実上労働者が自主管理することになりました。
釜合労は非暴力、不服従、センター内にあるものは持ち去らない、壊さないと呼びかけ、共に闘い続けました。
センター1階部分の開放は、いくつかの教訓を残しました。最も大きな教訓は「労働者が団結し闘えばできる」ということ。「センターつぶすな」の思いを持っている人々は全員そう思ったことでしょう。
4月24日弾圧の体制を整えた国、大阪府、大阪市、警察が大量動員して、センター内で生活している100人ほどの労働者を着の身着のまま自分の荷物も持たせてもらえず、暴力的にシャッターの外へと追い立てました。
しかし労働者や支援者はシャッター前に段ボールハウス、団結小屋、緊急避難用のバス(釜合労)を置いて、強制排除と闘い続けています。
大阪府の吉村知事(大阪維新の会)は、本年2月5日恥知らずにも、ダンボールハウス、テント小屋等の仮差し押さえ、立ち退きを迫る本訴をおこし、それにあきたらず、さらに本訴の判決前に立ち退きを求める断行の仮処分をおこしてきました。
これについて9月4日、釜合労と弁護団に委任した労働者、個人で審尋にのぞんだ労働者出席のもと、弁護団は答弁書で裁判の無効等を陳述しました。通常1回で終わる断行の仮処分の審尋は、裁判所の慎重な審尋の結果、この日結審にはならず、2度目の審尋が10月12日11時から202号法廷で行われることになりました。
闘う前から白旗をあげず、あきらめず投げ出さず、逃げ出さず、センターつぶしはおかしいと声をあげることが大事であることを思い知らされました。
去年の3月31日と今年の9月4日の審尋続行は、おかしいことはおかしい、納得できないことは納得できないと闘った成果と言ってもいいでしょう。これも教訓の一つです。
労働者のみなさん、共に力を合わせ、センターつぶしを許さない、シャッター開けろ、強制排除を許さない闘いを続けましょう。
特別給付金の件で釜合労の弁護団に委任状を提出した労働者の皆さん、大阪市からの返事がまだ来ておりません。忘れられて困るのは労働者ですよ。
今後のスケジュール
9月18日(金)
釜合労委員長の監視カメラ弾圧の公判前整理手続き(非公開)
9月26日(土)
午後3時から三角公園で「センターつぶすな」の集会とデモ行進
10月12日(月)
午前11時 大阪地裁202号法廷で断行の仮処分 2回目の審尋
10月21日(水)
午後2時 大阪地裁1007号法廷で「センターつぶすな」住民訴訟
10月27日(火)
午後2時30分 大阪地裁202号法廷、センター立ち退きを迫る本訴
*バスの修理費は思いのほか高額(約190万円)、古いので部品がなかなかみつかりません。もう少しお待ちください。
2020年9月14日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
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