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思い込みは力

2020.09.18 22:50

思い込みが駄目とかヘルスリテラシーが低いと言っていますが、本当にそれは正しく社会生活に適応する考え方なのでしょうか?


確かに知識は昔より真実に近づきつつあります。しかし、近づいたというだけであって真実とは違います。明日、違う論文が出て、世間を騒がせるようなことがあったら、今まで考えていた基礎は根底から覆り、今まで考えていたことが思い込みだったと言える訳です。

常にそうなるかもわからないと思いながら知識を更新していくことが大事であり、更にそれを基礎にして自分で考え、本当に今の基礎が正しいのかどうかを考えている必要があります。


天動説と地動説のように大き過ぎる違いがないかもわかりませんが、日々情報は更新されています。

常に知識は書き換わって真実だと思っていたことが、1年後には違うんじゃないかと言うことになっていることもあります。


現場にいると、教科書には出てこないようなイレギュラーがゴロゴロ転がってます。ホントに数えきれない程一杯あります。これだけ医学が進んだはずなのに、なぜ腰痛や肩凝りという日常的な症状を改善できないのか?

このことだけを考えてもわかりますが、基礎的な考え方が間違っている可能性があるんじゃないかと思います。それでも、その方法がスタンダードで最善だと思い込んでいると、やり方を変えることはありません。


アメリカのトレーナーは、捻挫をしても、できるだけ動かした方が良いというのが最近の主流の考えのようです。日本とは大きな違いですよね。しかし、それは、もう20年以上前から私がずっと言い続けてきたことですし、そのような方法でスポーツ障害を治療し、結果を出してきました。

しかし、そのやり方も、単純に行っただけでは、逆効果にもなるというのも経験してわかっています。それでも、固定し、動かなくさせてからリハビリを行うより、動かしながら治す方が、あきらかに復帰が早いというのは事実だと思います。


もちろん、身体を調整しながら行っていく必要がありますし、リハビリにも工夫が必要です。闇雲に動かしてもうまくはいきません。できるだけ通常の状態で歩行できるようにさせることが重要です。

昔とは正反対の方法ですが、やはり結果重視ということになると、その方が効果的です。


もし、将来、日本でも、このような方法がスタンダードになったとしたら、今まで行ってきたことは、単なる思い込みだったのではないかということになるはずです。しかし、今の方法でも治らない訳ではないので、続けているというだけではないかと思います。

人は、新しい方法を受け入れたくないし、その方法を行う為には知識や技術をアップデートしなければなりません。それをしたくないというのが本音だと思います。

いかに、人は思い込みで生きているかというのがわかります。それならなぜ思い込みが悪いと決めつけるのか?


自分が信じていることなんて、ホントかどうかなんてわからないと常に疑う努力は絶対に必要だなと思います。


このことからもわかるように、人から思い込みをなくすことは絶対に不可能です。だからヘルスリテラシーが・・・と直ぐに言ってくる人には要注意です。


どのように思い込むのかによって結果を変えることはできるはずです。

思い込みをコントロールするというのは、思い込みをいつでも捨てられるということです。

思い込みの技術が必要です。思い込みの技術は、筋力検査法のもっとも重要な事項です。この技術がないと筋力検査法は絶対に効果を発揮しません。


まず、自分が信じている概念を疑いましょう。そこからしか新しいものは入りません。