オラファー・エリアソン展@東京都現代美術館
本日は東京都現代美術館へ。最近の美術館は、外国人観光客もいないし、平日というのに混んでいます。しかも20代、30代が多く、私で年齢上のほうですね。現代美術というのもあるのかもしれませんし、そもそも働き方が変わってきている表れなのでしょうか?
『おさなごころを、きみに』を最初目的に行きましたが、『オラファー・エリアソン展』のほうが、大きな展覧会だったようで、あとからチケットを2つ入れるものに変更してもらいました。ということで、『オラファー・エリアソン展』のレビューを書きたいと思います。
オラファー・エリアソン展冒頭の説明より:
〈ときに川は橋となる〉というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しています。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している私たちは、今すぐ、生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計しなくてはなりません。そのためには、あらゆるものに対する私たちの眼差しを根本的に再考する必要があります。私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです。
全ての作品は写真撮影もOKですし、以下の動画でご覧いただけます。体験型の展示会となっており、目で見るだけでなく、光、音、触覚を刺激され、アートと一体となるような体験型展覧会でした。
この展覧会の表紙になっている少女が水を触る写真のように、たまたま居合わせた外国人の少女が同じようなことをしていました。
私もこの霧の中を通ってみましたが、濡れるだけです。(笑) しかし、子供は何度も何度もこの霧の中を行ったりきたりしていました。
《太陽の中心への探査》2017
これを日本までは運んだこともすごいですよね。しかも、地球のための行動として、二酸化炭素排出量を抑えながら、ベルリンから日本に多くのアートワークを届けることを目的にしていたようです。
まずベルリンからハンブルクまでトラックで移動。その後、ポーランドのマラシェビツェとロシアのザバイカルスクを経由して、中国の太倉まで電車で。太倉港に到着すると、日本への船に積み込まれたそうです。
《いちごみるく》2020.9.16
アーティストの感性で新しい世界を見せてくれる現代アート。不思議な部分も多いけれど、その人にしか見えていない世界を具現化するというのは、時には大掛かりなセットが必要で、でもそれまでしても展示をしていくって、どんな志があるのだろうか? その源泉に触れることのできる展覧会でした。