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《大肉球曼荼羅 第2章① 虚空庭園》

2020.09.15 23:54

お待たせいたしました!新しい章が始まります。


画像は、2020年の二人展発表作品「マハリテメグル」

猫居虎之助&風天寅次郎(かざま とらじろう)の共演作品

虎之助博士は、寅次郎博士であり、寅次郎博士は虎之助博士でもあるのです。


使用画材、三菱uniPOSCA


展示のお知らせです。


9月26日(金)~10月4日(日)

茨城県東茨城郡大洗町 

大洗シーサイドステーションにある、どうぶつ雑貨専門店only shopさんと100夢サロンさんの共同企画「うみのまちアート展」に参加させていただくことになりました!!


今年の二人展で展示した作品(猫沢さん作品)と、新作のミニ原画を展示させていただきます。



よろしかったら見に来てくださいね~(=^ェ^=)


では、続きをお楽しみください。



《大肉球曼荼羅 第2章① 虚空庭園》


猫沢さんは、深き森から帰ると研究所に直行し、仮眠室でふかふかの寝具に包まれながら、別次元を漂っていました。単なる睡眠ではありません。


「虚空庭園」とは、カンタスカラーナの猫達にとって、大切なデータが保存された集合意識世界、猫達は時折訪問し、調べものをしたり、記憶の図書館で物思いにふけったり、休息したりと様々な形で利用しています。


かつて、猫達を、この星に導いたマザー・ダーニャは、既に物質的肉体を離れた今も、時折、この庭園に遊びに姿を現しているのです。


「アカシックレコード」等と言われる領域にも似ており、また、繋がっていると言われています。


猫沢さんは、虚空庭園のベンチに腰掛け、どこからともなく流れてくるメロディーに耳を傾けていました。

ダーニャの竪琴です。


いったい、彼は何をしているのでしょう?


すると、猫影が…

高身長でがっしりした体型の、スーツ姿の虎猫が目の前に立っていました。


「隣、よろしいですか?」

「どうぞ」


猫沢さんは、快く答えると、虎猫は杖を支えにし深く腰かけました。

ふと、横顔を見ると、丸い縁の眼鏡越しに見える眼差しは、優しく、黒い口髭が、微かな風でそよいでいました。

どこかで、見たことがある…?


「素晴らしい調べですね」


彼は、目を細め耳を小刻みに動かしながら、聴こえてくる竪琴の調べを聴き入っています。

「はい」


猫沢さんは、微笑みながら答え、どこからともなく現れた小さな弦楽器を、小さな音でポロンポロンと弾き始めます。


「さっきのメロディ…この短時間で見事な再現力ですね」

「ありがとうございます。私は、このメロディを星の猫達に届けたいのです」

「そうですか、さすが彼女が見込んだ猫、では、頼みましたよ」


微笑みながら席を立つと、数メートル先にある、庭園図書館の扉にスーっと消えていきました。

彼はいったい…?そんな事を思いながら、猫沢さんは、ダーニャの調べを聴き込んでいました。


すると、次に現れたの猫ではありません。ヒューマノイドです。


「あ、あの時の…」


そう、地球に旅立つ前に、ここで会った地球人…

彼は、真向かいのベンチで本を読んでいました。

その姿は、まるで、寅次郎博士を、少し若くしたような雰囲気の黒髪の紳士、ですが、他人の空似です。


彼が、両手を広げると光に包まれた曼荼羅模様の円盤が現れ、猫沢さんに向けて、ゆっくりと飛ばしました。

受けとると、両手の肉球の中にソッと収まり吸い込まれるように消えていきます。


「これは…?」


彼は、ジェスチャーで楽器を奏でるポーズをしました。

猫沢さんが、ソッと弦に触れようとした瞬間、不思議な音階が現れたのです。明らかに弦楽器の音ではありません。

驚く猫沢さんに、彼は、小さな冊子を渡すと、同じく虚空図書館の扉に消えていきました。


「…取り扱い説明書…?」


どうやら、先程の曼荼羅の円盤のもののようです。

楽器の一種でしょうか?


この世界には時折、猫以外の生命体も訪れます。彼らは、かつて、猫の星に縁(ゆかり)があった者達…


猫沢さんの耳に、突然アラーム音が飛び込んできました。


「もう、時間か…」


そう言うと、立ち上がり、軽く目を閉じジャンプすると庭園の上空を舞い姿を消えたかと思うと、時空のトンネルを飛んでいました。

しばらくすると、見慣れた風景、そして…

ストンと、意識が引き込まれる妙な感覚


「博士、おかえりなさい」


Σ-41と、ΣS-8が、目覚めのお茶を用意していました。


「ただいま」

「いかがでしたか?虚空庭園は?」

「大収穫!!!」


猫沢さんは、ガッツポーズ!


「それは良かったです!キャトミンティーをどうぞ」


Σ-41は、エメラルドグリーンのカップに注ぎ入れ手渡します。

このお茶は、風さんの店「カフェ&バー虚空庭園」の人気ドリンク


猫庭博士の畑で丁寧に育てられた絶品です。


[つづく]


  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。


そんな楽しい猫の星の世界観第6弾を2019年、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました。


2020年は、同会場にて、木元慶子さんとの二人展「出会いと旅立ち」を開催しました。来年も開催決定です。よろしくお願いいたします。


猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

 

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