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劇団木霊

音響がすきな理由/『トランス』

2020.09.16 10:00

こんばんは🐣

劇団木霊67期の石原里衣子です。

本公演「トランス」では音響トップを務めさせていただきます。

音響歴はまだまだ浅い私ですが、木霊の音響班の活動・音響の魅力について書いていければいいなあ、とかいいつつ多分わたしの好きなことを書く日記です。もずくくらいのヌルッと加減。

私は最近毎日もずくを飲んでいます!!

◯木霊の音響班のおしごと

まず、この公演をやろう!ってなったら役者が稽古をはじめたり、舞台美術を作り始めたりします。音響班は本番が近づくまで全然仕事がないようにないように見えますが、劇団木霊音響班の最初のお仕事はこの時から始まっています。


これは昨年度12月の公演「トウヒコウ」で使用した役者プレイリストです。稽古の休憩中に流す曲のプレイリストを、役者の希望をとって作ります。少し前まではCDを焼いていたのですが、今は便利なのでAppleMusicのプレイリスト機能を使うようになりました。舞台美術の方が作業をするときに流す曲のプレイリストも作ったりします。

再生中の曲は、最近アマプラでみた「恋は雨上がりのように」の主題歌です。

夏、終わっちゃいましたね。


次の仕事は音探しです。

劇中で使用するBGMや効果音を、あらゆる手を使って探します。へへへ…

AppleMusicで探したり、インターネット上のフリー音源から探したり。ときには録音することも!

演出家からイメージを教えてもらって音を考える場合と、この曲を使いたい!と言われる場合があります。ちなみに「トランス」は後者です。演出家のみなさんは音楽のセンスが良くていつもすごいなあ、と思っています。お恥ずかしい話ですが私は特別音楽に詳しいわけではないので、いつも補佐や演出家に助けられています、、!

音探しのあとは編集です。パソコンのフリーソフトを使って編集をしています。

音楽を一部きりとったり、音量を調整したり、ループさせたり。編集っていうと難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単です。ほとんどの人が最初は編集も音響も初めてです◎

音源が出揃ったら、劇中で音をどこでどんな風に流すか、改めて演出家と打ち合わせます。


さて!いよいよ本番前になったら、機材の準備をします!

スピーカーを用意したり(画像・天井にあるパイプに吊ることが多いです)、ミキサーやアンプを繋げたり、、音響班がかっこいい瞬間です笑


↑こんな感じのケーブルをいくつもつないで、やっとスピーカーから音が出ます。仕込みをしてやっと音が出た時は、毎回喜びの舞をしてしまいます。


役者と音響・照明・映像を合わせる場当たり、リハーサルを経て、本番です。


パソコンからミキサーに繋ぎ、そこからアンプ・スピーカーを通して音を出しています。これも少し前まではCDデッキを使用していました。

また、サンプラーという、音をポン出しできる機械も使っています!(画像1枚目左がミキサー・右がサンプラーです)


ミキサーはとにかく色んなことが出来るのですが、複数の音を(まぜて)同時にスピーカーに届ける、というとわかりやすいでしょうか。フェーダー(つまみ)を上下させて音量を調節したり、フェードイン・フェードアウトさせたりしています。

サンプラーはもともと音をサンプリングして、作る側の機材なのですが、木霊では音を録音し、流すのに使うことが多いです。ミキサー同様、できる事は無限大です。

気づいたら機材紹介になっていました。 

ついでに余談です↓


どちらも木霊で持っているものではなく、外部の劇場で使用されているミキサーです。


上のものはちょっと特殊で、スピーカーに取り付けられていたミキサーです。アンプも一体型という非常にコンパクト!!

下はフェーダーの数が木霊の物の倍以上ありますね。マイクを使ったり楽器を使ったりする現場では、これくらい大きなミキサーが必要になります。


木霊では基本的に専用のアトリエで公演を開催しますが、ごく稀に外部の会場を借りることもあります。私はまだ知識も経験も少ないので、わからないことだらけですが、新しい機材に出会うのはちょっとした楽しみです。


〇なぜ木霊で音響なのか

長くなってきました。もう少しお付き合い下さい。


私は高校まで演劇に触れたことも、やりたいと思ったこともありませんでした。ただ放送部だった経験から、たくさんの人と何かを作ったり、ステージの裏方で音響できたりしたらいいな、そんなぼんやりとした、でも野望をもって上京してきました。


なんとなく音響ができるところを探しているうちに木霊と出会い、スタッフ入団があることを知りました。とにかく本気でやっている人達と音響ができればなんでもよかった、演劇に興味をもったのも大学に入った頃からです。そんな感じで入団したのにも関わらず、今では演劇の音響が大好きです。


音響(照明・映像も然り)は、本番中の役者の1番近くで頑張ることの出来るセクションだと思います。

「操作(をする人)は役者だよ」って先輩が言ってました。言ってなかったかも、妄想かも。

いわば、作品を造りあげる最後の砦(?)であるセクション。私は本当にかっこいいと思うし、役者と本番中を過ごせることに誇りを持っています。


めちゃめちゃに緊張するタイプなので、未だに本番前の開場中は小鹿並に震えが止まりませんが、そこも含めて大好きだし、楽しくてたまらないです。

本番中に音響操作をするところから見たアトリエの舞台です。この景色を見られるのは、私たちだけの特権です。


〇最後に

今回のブログは一応 本公演『トランス』のスタッフブログということで、少し宣伝させていただきます。

私は前年度本公演『グレート・ギャツビー』を観た時に、役者・スタッフどちらにも心を奪われてしまって、ここに入るしかないと脊髄で感じました。他大生で演劇未経験の私が一瞬で入団を決めてしまうほど、素晴らしいものが確かにありました。

あれから1年、今度は本公演を作る側の人間です。映像配信とはいえ、観ている皆さんに「ビビっと、なんか死ぬほどかっこいい」って思わせたい。とか言って、ダサいな〜!!私と他の劇団員の差はこういうダサさです。

でもなんか、そんなふうに思ってもらいたいので頑張ります。アホ長いブログを読んでくださってありがとうございます。


書き忘れていたこと、キムチも最近ハマってます。もずく・キムチ・ザバス・納豆・カレー・時々ビールで私の体は出来ています!



劇団木霊2020年本公演

「トランス」

主宰 | 菅原茉利奈

作| 弁象庵

演出| 弁蔵庵

   目黒ほのか

日時 | 

10/13 19:00~10/20 23:59

料金 | フリーカンパ制

当公演は、事前収録した映像の配信となります。

ご予約 |    http://ticket.corich.jp/apply/108942/014/    (石原里衣子あつかい)

出演 | 内山泰輝 

    重村眞輝 

    菅原茉利奈 

    髙城由

    髙橋陸生 

    富樫萌々香 

    内藤響子 

    細谷天歩


演出補佐 | 井上陽氷 高嶋友行 福島未悠 

舞台監督 | 紫藤拓磨

舞台監督補佐 | 宮崎樹里愛 渡辺大成

舞台美術 | 田中香穂

舞台美術補佐 | 河合咲良 笹田レイ 紫藤拓磨

音響・操作 | 石原里衣子

音響補佐 | 香梨 前田朱音 宮崎樹里愛

照明 | 小川大河

照明補佐 | 鏡原すず 福島未悠 ユリアヤ

照明操作 | 青柳みなと

映像・操作 | 西村智翔

映像補佐 | 鏡原すず 濵瑞希 福島未悠 目黒ほのか

記録映像 | 宮崎樹里愛

記録映像撮影補佐 | 井上陽氷 河合咲良

記録映像編集 | 西村智翔 弁象庵 目黒ほのか 

衣装 | 目黒ほのか

衣装補佐 | 笹田レイ にいづま久実 

制作 | にいづま久実

制作補佐 | 井上陽氷 田中香穂

宣伝美術 | 河合咲良 深見莉子

宣伝美術補佐 | 鏡原すず 亀川ふみか 下野はな 髙城由 田中香穂 細谷天歩 渡辺大成

Web | 鏡原すず

Web補佐 | 紫藤拓磨

総合企画 | 重村眞輝

撮影 | 下野はな 渡辺大成