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The Weekend Traveler

馬と有馬

2020.09.20 08:57

ディスカバリージャパンキャンペーン中です。勝手に。


コロナが爆発的に感染拡大する前から旦那さんが持ってた体験型のクーポンが有効期限を迎えちまうってわけで、今回は乗馬に行ってきた。


行き先は兵庫県三木市。


どこだよ。


よくわかんないけど、とりあえず密じゃなさそう。


という事で今回はGo To 使っちゃいました。


なかなかに使いにくいキャンペーンで課金せずにプランを使おうとしたら朝6:30発みたいなとんでもなく早起き出発に。

5時起きで新横浜へ。

本来は飛行機を取ってたんだけど、このご時世、不採算路線はお休みになってるみたいで欠航になってしまった。やむなし。


2.5時間くらいぐらぐら居眠りこいてたら新神戸に着いた。


三木への神戸電鉄の道のりは山の中を抜けてって爽やかな車窓。

そして車内はソーシャルディスタンスところかフルスペースでゼロストレス。

運転席にも張り付き放題。

運転手さんの隣にはゆるキャラみたいな相棒が。特等席じゃないか、おまえさん。

やって来ました、三木ホースランドパーク。

不気味な馬術レディがお出迎え。

すーごい広い敷地の中には競技場もあって、馬術の様々な大会が開かれるそう。

馬宿舎もたくさんあってスタッフのみなさんがテキパキ働いている。

ここの馬たちは自動給水機とか個別の扇風機とかあって馬界ではかなり恵まれた環境で暮らしていると乗馬担当のお姉さんが言っていた。

どこの世界にも待遇ってあんのね。


さて。

人生三度目の乗馬はこの馬たちと。

わたしを乗せるお馬さまは明華くんという麗しきお名前の手前の馬。

人間にすると30代後半です、というお姉さんの一言で一気に親近感。

馬場でちょっと歩いて森の中をトレッキングするのが今回のコース。

森のフレッシュな草木にテンション上がっていきなりコースアウトする旦那さんの馬。

いつもは乾燥した餌を食べてるから野生の草木は瑞々しくて美味しいんだって。

森の中は蚊とか虫が多いから馬の目周辺には蚊帳が被せてある。ここらへんもケアが行き届いております。


今回は初心者コースだったので、三国志みたいに馬を駆けさせたいという旦那さんの理想からは程遠いのんびりした乗馬だったけど、馬力とはよく言ったもんだという馬の力強さとかかわいいまつ毛とか近くで感じられて貴重な体験だった。

次はモンゴルあたりで一里くらい草原を駆けてみたい。


馬が終わってもまだ12時。

さすがに早朝、横浜を出てきたからまだ時間はたっぷり。

30分くらい歩いて道の駅に到着。

お昼ご飯の時間。


兵庫県に来たんだからタコ食べたいよね。

写真撮る前に一個食べちゃったけど、ただのタコの唐揚げがとんでもなく美味。

やばい。

うまい。

もっと食べたい。

って事で、タコがうまけりゃいいやとタコいり欧風カレーを注文。…はずす可能性高し。



しかし。


この鉄皿が絶妙におこげを生み、予想に反してかなり美味しかったタコカレー。


ちなみに三木市は金物が特産で、この皿も三木で作られた鉄皿。



さて、次は思いつきで有馬温泉に行ってみる事に。

駅に着いたらこのポスター。フォントがいいね。

コインロッカーのフォントもかわいいじゃない。

お土産屋さんの文字もかわいい。


え、何ここ…わたし好みのフォントの町がなの…?


と、変なスイッチが入り看板ばかり撮りまくる。

わたし:この「月光園」もいいよね(フォントが)。


旦那さん: え、こわい。


という温度差ありまくりの会話を交わしながら歩く歩く。

これは現代でもレトロモダンな感じで使われてるのを見かけるフォントだけど、実際レトロなお宿といかついバイクの組み合わせがなんだかかっこいい。


何だろう、この文字への執着心は。


フォントばっかり撮ってしまったけど、有馬温泉はこういう温泉地らしい風景とか

秋になったらすごく綺麗なんだろなという風景とかもちゃんとあって、箱根とか伊豆よりこじんまりして雰囲気のよい場所だった。


ラストは金の湯という公衆浴場で乗馬の汗と早起きの疲れを癒して宿への帰路に着く。


三木ホースランドパークではとんでもなく広い敷地と馬たちを50名ほどのスタッフの方々が、とてもきちんと管理されていて、私たちとあと3人くらいしかお客さんがいなくても丁寧に色々教えてくれた。


有馬温泉でも女湯はわたし以外には1人か2人しかいなかったけど、シルバー人材のみなさんがお湯の検査したり掃除したり、古い設備も安心して気持ちよく使わせてもらった。


お客さんが来ない時も、人が見てない時も、真摯に自分の仕事を全うするのって意外に簡単じゃない。

在宅ワークになった今、なかなか痛感させられる。


WITHコロナ時代の旅は不自由も多いけど、こうやって日本のどこかで静かにしっかり営まれている世界を見に行くのもいいなと思った。


兵庫の旅は2日目につづく。