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上倉 悠奈Official website

リアル

2020.09.16 12:46



衝撃が走る。

ムズムズする。体の内側から熱くなって、じんわり汗が滲み出てくる。


一人の時間、いつの間にか惹きこまれ集中し

不意にひとつ高いところから

視界が開けたようにぱあっと世界が明るくなる。

ドキドキして呼吸が浅くなる。

この感覚。

やっと戻ってきたよ。




自分が何のために歌っているのか、

きっとステージに立つ人間で考えたことのない人はいないはず。


歌じゃなくてもいい。


自分が何のためにその会社に勤めているのか。


主婦で子どもの在る方だったら、自分は何のためにそのコミュニティに属しているのか。


何のためにそれをやっているのか。


学生の頃は学業が仕事だった。

今は、大人になって、何かをすることでお金を得ることが仕事になった。

一日の生活の中で、仕事をしている時間は長い。



誰だってより良く生きたいと思っている。

誰だって幸せになりたいと願っている。



仕事に向き合う姿勢について考えることと

生きることについて考えることは、

きっとイコール。





日本舞踊の世界は、先人が築いた音楽・振付・表現形態が確立されているからある意味純粋でとても楽だった。


何も考えず一意専心、一心不乱に師匠の形(かた)を真似る。盗む。学ぶ。


オリジナリティなんて土台が出来てからのお話で。

基礎無くしては何も積み重ねていけない。

だから素直な子が伸びる。そしてひたすら反復。身体が覚えこむまで。

踊りは身体表現だから。



音楽の方は、少し見える景色が違っているように思う。

一年前のステージで、「私にとって日舞も歌も同じなんです」というようなことをMCで折りに触れて話していたような記憶があります。

あの時の気持ち、あれはあれで真実なのだけれど、今はやっぱり少し違って見えています。

けれど、目指しているところはおんなじ。

向かっている方向は一緒。


私は、本物になりたい。



美しくて、シンプルで、品と質が良くて

時間を超えて長く愛されて

自信と誇りを持って世界へ出ていける

大切な人を慈しみ、輝かせることで自分自身もさらに輝いていく。


太陽でも月でもどっちでもなくて、どっちでもある。



その為に礼儀作法を重んじる日舞の教えを大切に守る。

所作を大切にする。

目に見えない心を整える為に、目に見える身体を整える。


楽器としての身体を調律して、心地良い音色を響かせたい。

それによって聴いてくれる人や見てくれる人の心に触れたい。寄り添いたい。

 


あなたがいてくれるから私は頑張れるんだよって、ありがとうって、伝えたい。  


本物になりたくて、だから走り続けなきゃいけないし、立ち止まったら、現状維持は後退と同じだから。


自分の考えはしっかり持っていきたい。

芯のある女性になりたい。


けれど、その考えに固執してとらわれて、人に思想を押し付けたり強制したり支配しようとしたりはしたくない。


相手を尊重したい。

自分がされて嫌なことは相手にもしたくない。  


反対に、自分がされて嬉しいことは相手にもしてあげたい。もちろん強制はなしで。

見返りを求めずに、それをやりたい。  



思いつくままに書いていて、ふと宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を思い出しました。



私以外の、人や自然や何かさまざまなものが創り出してくれた世界で

自分の枠を超えたものに出逢い、刺激を受け、あるいは学び、視野が広がる。

本当にありがたいです。