Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「穴」

2020.09.17 01:01

道路に突如出現した「穴」。


月曜の夜、帰宅途中に車で走っていると突然の衝撃。この「穴」にはまってしまったのだ。そのまま家まで走ったものの、左前のタイヤはパンク、完全に空気は抜けている。最近の車にはスペアタイヤは積んでおらず、トランクを覗くと、空気を入れるコンプレッサーと応急修理キットがあったけど、もう夜遅いので明日また考えることにした。

翌火曜日はディーラーが定休日だったため、JAFへ連絡すると30分で隊員到着。まずコンプレッサーで空気を入れてみるものの、全く全然タイヤは膨らまない。「穴」に落ちたときに運悪くサイドウォールが裂けてしまったらしい。


「これは修理できないので、交換ですね。」


と隊員。「この路地に車両積載車は入ってこれないので、仮のタイヤをつけて広い道路まで自走してから車を積みます。」とのこと。


で、無事積載完了。なんか、ちょっと大ごとになってきたな、あんな小さな「穴」のせいで。

で、以前利用したことのあるタイヤ店へ行ってもらうものの、扁平率45%19インチというタイヤは在庫がなく、取り寄せるのに3日かかるとのこと。仕方ない、今日はあきらめて明日ディーラーへ連絡することにして、再び自宅へ。最初に在庫の確認をしてから行けばよかった。JAF隊員さま、無駄な積載作業させてしまって、ごめんなさい🙇🙇🙇

自宅に戻り、昔中古車屋を営んでいた弟に電話してみると、ディーラーよりオートバックスとかの方が安いのではという情報。さきほどのタイヤ店でちなみに1本いくらするか聞いてみると「5万円」との返答。中古で買った車なのでそんな高いタイヤがついてるなんて知らなかった…。


で、オートバックスに電話してみると在庫あり、そして1本4万5千円。まあいいや、2年半乗ってそろそろひびも入っていて、いつかは交換しなければならないのだからと、自分に言い聞かせて…。作業完了したのは、すでに午後3時(会社は半日有休)。あの小さな「穴」にさえ、はまらなければ…。


人類の祖先は、森で用心深く暮らしていた。いつ猛獣に襲い掛かられるかわからないし、食料もいつ手にはいるかわからない。だから、絶えず周囲に注意を払い、自分たちの命を守っていた。しかし、現在の生活は、冷蔵庫にはいつも食料があり、暗くなったらスイッチを入れれば明るくなり、そして猛獣よりずっと速い速度で快適に移動できる車がある。


だが、46億年の地球の歴史の中で人類の時代が始まったのはわずか258万年前だ。遠い祖先の記憶は人類のDNAに深く刻み込まれ、われわれ一人ひとりの中に野生はじっと身を潜めている。あの「穴」は遠いその記憶を呼び起こせと、便利な生活に浸っていた僕に呼びかけていたのだと僕は思った。そして、その野生を呼び起こすために、僕らは日々走る必要があるのかもしれない、とも。

ということで、今度の日曜日「ゆらくRUN」のテーマは、「野生の開放」です(なんのこっちゃ?)!みんな来てね~🎵