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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

サンガッロ・リッチ・サッケッティ宮 Palazzo Ricci-Sacchetti

2020.09.17 03:30

ローマ・ジュリア通り66番地のサッケッティ宮(Palazzo Ricci-Sacchetti)は、アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネ設計で自身のために建てた邸宅。


歴史

サン・ビアジョ教会の畑だった場所を建築家アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネが自身の家として土地を買い、1542年に建物は完成したが、1546年に彼は亡くなったため、数年しか住んでない。1552年にアントニオの息子のオラツィオの手に渡り、モンテプルチャーノの枢機卿ジョヴァンニ・リッチに売られた。ナンニ・ディ・バッチョ・ビジョ(Nanni di Baccio Bigio)設計で改修・増築。5年後、テッラノーヴァのトンマーゾ・マリーノの手に。そして、またリッチ家に売り戻され。。。(略)。。。Tiberio Ceuliの死後、 16世紀、ローマへ移住したサッケッティ家


ファサード

★ 建築家サン・ガッロの家

ファサード2階の装飾窓の下に”建築家サン・ガッロの家 1543年Domus Antonii Sangalli Architecti MDXLIII)”という意味の碑文がある。

★ 膝まづいた窓

ファサード1階の窓は珍しい”膝まづいた窓”と呼ばれる。


現在でもvicolo del Cefoloにチェウリ家(Ceuli)の紋章がある。


中庭とイタリア式庭園

中央扉を抜けると小さな中庭があり、テヴェレ川側には、イタリア式庭園がある。

回廊内の装飾品には、1400年代の聖母子のイコン、その下の石棺は3世紀頃の彫刻で、セプティミウス・セウェルス皇帝の生涯のワンシーンを彫ったもの。


建物内

ピエトロ・ダ・コルトーナらのフレスコ画がある。


2階

2階の枢機卿の大広間『地球儀の間』には、1553年、フィレンツェ出身のマニエリズム画家フランチェスコ・サルヴィアーティの代表作フレスコ画『ダヴィデ伝』がある。

大広間のフランチェスコ・サルヴィアーティのフレスコ画『Allegoria dell'Occasione』1553-1555(一部)

上の画像は拝借

大広間のフランチェスコ・サルヴィアーティのフレスコ画『Davide danza di fronte all'Arca dell'Alleanza alla presenza di Mikal』

上の画像は拝借


★ イルカと天使の噴水

ジュリア通り沿いのサッケッティ宮の建物に、イルカと天使の噴水がある。

詳しくは下のページへ。


パオロ・ソレンティーノ監督による2013年の映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のロケ地として使われた。


ブログ

2018.06


参考

Palazzo Ricci-Sacchetti