サンタ・マリア・イン・モンセッラート・デリ・スパニョーリ教会 Santa Maria in Monserrato degli Spagnoli
サンタ・マリア・イン・モンセッラート・デリ・スパニョーリ教会(Santa Maria in Monserrato degli Spagnoli)は1518年建設開始時は、アントニオ・ダ・サンガッロ設計。1673年~75年に完成。
1875年からスペイン国民教会。
1822年の修復後、貴重な美術品などが、フランス軍に壊されたナヴォーナ広場のサンソヴィーノの聖ヤコブ教会(San Giacomo Maggiore del Sansovino)から運ばれた。
外観
ファサード
サンガッロの設計デザインをもとに、16世紀のフランチェスコ・ダ・ヴォルテッラ設計
『カタロニア地方の聖地モンセッラート(Santuario di Montserrat in Catalogna)を暗示する岩を鋸で引く聖母子』が彫られている。
教会内部
単廊で側面に3つづつ礼拝堂がある。
右第3礼拝堂 サンタ・マリア・イン・モンセッラート礼拝堂
★ ベルニーニの作品
モンシニョール・ペドロ・デ・フォワ・モントーヤの胸像『Busto di monsignor Pedro de Foix Montoya』1621年~1622年
ナヴォーナ広場のサンソヴィーノの聖ヤコブ教会のオラツィオ・トッリアーニ礼拝堂にあったが19世紀末、この教会に引っ越したベルニーニの作品。
ローマで働くスペインの弁護士で1622年頃に亡くなった。ベルニーニ自身が “モントーヤが石になった!(Questo è Montoya pietrificato!)”と発言したという逸話がある。
右側第1礼拝堂
アンニバレ・カラッチ作『聖ディエゴ』
スペインのボルジア家のアレクサンデル6世と、カリストゥス3世が同じ棺に。スペイン国王アルフォンス13世もここに永眠する。
彼らは何世紀にもわたりバチカン内で誰もが忘れていたが、1881年にこの教会に移された。
モンセッラートのマリアはここに聖体はないので、それを担当した神父らは、神聖な調度品や聖母画さえも売ることを余儀なくされた。現在はジェナッツァーノに祀られている。
左側第3礼拝堂
ヤコポ・サンソビーノ作 スペインの守護聖人『コンポステーラの聖ヤコブ(San Jacopo di Compostela)』1518年
情報
関連ページ
ブログ
2020.09
参考
Wikipedia
Santa Maria in Monserrato degli Spagnoli
Bust of Monsignor Pedro de Foix Montoya