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9月17日 引き続きバイブレーションのテスト

2020.09.18 02:25

台風10号が過ぎ去った後、しばらく雨が降り続いたおかげで真昼の暑さも落ち着いてきました。

 

水温がぐっと下がって大量の雨水で水質もかなり変わったので、バスが元気に動き回っているか、逆に変化についていけずに動けなくなっているか微妙なところですが、一昨日の早朝から少し遠くの野池に行ってみました。

 

今の時期でこの変化量なら平地を選ぶ方がベターだとは思いますが、山間部の超小規模リザーバー風な野池です。

 

到着してすぐの池周辺の山。水墨画のようなモノトーンの世界です。

 

まだ暗いので、少しだけ岸から試作品のひとつを投げていると時々コンコンと小バスが当たってきます。

でも数匹まとまって最後まで追いかけてくるということが無いので、やはりコンディションの変化が丁度良いところを通り過ぎてしまっているようです。

 

岸からの1匹。水が奇麗なので魚も綺麗です。


ボートを出してすぐに雨になったりしないか不安でしたが、いざスタートです。

 

まず、試作品V58(仮)の新しく作った3種類で釣ってみます。

 

スタート地点からしばらく進んでインレット(この日は枯れていました)に向けて浅くなり始めるあたりで表層では反応が無いのでレンジを下げてみました。

 

リトリーブスピードを思い切り落とし、カーブフォールの軌道で4~5mあたりを通してみると

小さいバスなので、写真はほとんど撮っていませんが、これで3種類、ひと通り2匹ずつ釣れました。

 

仕様の違いも使用目的に沿ってしっかり反映されていますが、どうやら今回はスローに使えるものの方が分があるようです。

 

それにしてもフックにも触らない接触が多いです。興味なり食欲なりをしっかり刺激できているとうことなので良いのですが、バラシ率も相当です。

 

これはバスのコンディションがそういう状態だということで、バイト時に重さはしっかり乗るけど力は少し弱いというか軽いかんじなので間違いないでしょう。

 

バレ率に悩みながらもインレットに近づいていくと良型がついて来てるのが見えました。

 

このサイズが問題なく動いてるのは確認できましたが、なんとなくボンヤリしているような印象です。

 

この個体がスレているのか、単に活性が半端なところにあるのかわかりませんが、ルアーの操作も晩秋ぐらいのつもりでいた方が良いかもしれません。

 

一旦、この良型は置いておいて、奥へと進んでいきますが、小さなものでもシャローがある場所以外、急深なところではまったく反応がありません。ボディウォーターを避けているようなかんじです。

 

その小さなシャローで数本釣って、奥の広いシャローエリアへ。

 

ハイシーズンならある程度狙って投げれば5~6匹まとまってルアーを追いかけてくるところですが、それが2~3匹に減っています。(このインレットは相当良い環境なんだと思います)

 

インレットは動いていますが、ここなら水温が上がるのも早いので試作バイブレーションをボトムで使って釣れるかの実験です。

 

ボトムに張り付けたまままっすぐに巻いてきたり、タップしたり、定点シェイクで誘ってみたりと色々試してみましたが、そのどれでも良い反応が得られ、同じ実験をした試作品LLC70もまた同様の結果になっています。

 



サイズがどれも小さいですが、特にこのインレットはこのサイズが主で、このほかはこれらをエサにしている良型が腹が減ったら現れる、といったかんじです。

 

さて、ここまでで試作バイブレーションで15匹を超えていたので、クランクやスイッシャーも投げていこうと思います。

 

1つのルアーで一日通す、というのは個人的には何ら苦ではないのですが、せっかくなので(笑)

 

するとどうでしょう、

さっきまで色々考えながらバイブレーション巻いていたのに、SW70はプロップが回っていれば食ってくるとかどういうことなのかと(笑)

 

ほとんどワンキャストワンヒットで5匹キャッチ。

 

ここまでで実は池を2周しているのですが、そろそろ反応がなくなってきました。

 

クランクも何種類か回してみましたが、どうもよりタイトな動きの方が良いようです。

 

これは使う順番をクランク→バイブレーションにしておいた方が良かったかな、と思いましたが、そもそもがバイブレーションのテストなのでこの経験はまたいつか役に立ってくれればと思います。

 

ここからはすでに反応がほとんど無くなったのを無理やり釣るようなものでしたが、一番反応の良かったエリアの一番端っこで

FL62DR(ホットタイガー)で。バスの追走距離が少し短い気がしたので、ボトムからあまり離れないように岸と平行に3mラインをスローリトリーブでキャッチ。

 

それにしても良型が出ません。

 

姿は見せるのにどうにも合ってないかんじです。

 

再びSW70(パーチ)を使うことに。

 

これには小バスも変わらない反応を示しますがフックアップしなくなってきたのはそれなりに学習したようです。

 

しばらく使い続けて、ここは急深で全然居なかったよな、というところで着水と同時にスパッとSW70の後ろに40オーバーがつきました。

 

これで慌てて強い動きを入れたら逃げるやろうなあ、と自分を落ち着かせてからロッドをゆっくり立てて静かにプロップを回し始めると『ボンッ!』と出てくれました。

42.5㎝でした。釣った時はなんとも思いませんでしたが、今写真を見るとプリスポーン期のようなナイスバディです。鰭の先まで健康的で美しいです。

 

と、せっかく遠いところまで来たんだからせめて1匹ぐらいは良いのを、と思ってはいましたが、SW70に出るとは思いませんでした(笑)

 

いや、改めてスイッシャーって凄いもんだと思いましたね。

 

余談ですが、このプロップは20年ほど前に買ったスミスさんのものです。

何種類か試しましたが、今もモノが同じであればこの先はこれにしておこうかと考えています。(まだ迷ってはいますが)

 

試作品V58の仕様違いもそれぞれ目的に合った使い方で釣れてくれて、作る際にどこをどうすればどうなるのかもはっきりしましたので初テストから実に有意義な時間になっています。

それと、沈むので万が一の時に回収できないというのは置いておいて、『ハンドメイドのシンキングバイブレーション、リップレスクランク』を見かけない理由も理解できました。

 

今度はウッドカバーかウィード主体の場所で実験したいところです。

 

締めにスタート地点目前で1匹

シェイプは一番気に入っている#4で

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b