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宙海の音(Sorami no Oto)

扉は開けたままで

2020.09.18 05:48

まったり過ごしているわりには、なんだかんだとそれなりにすることがある。


以前のように友と飲みながらいろいろ話をしたいと思うけれど、誘われればともかく、自分からはしばらく控えている。


代わりにオンラインでの会話が増えた。こちらは英語での会話がもっぱらだけれど、おかげで英語を話すことへの心理的壁がずいぶん低くなった。


まだCOVID-19が収まっておらず、世界での死者が100万人に近づいている現在、軽く言えることではないが、このパンデミックがもたらした被害は大きいが、その一方で新たな可能性を見いだした人たちも多い気がする。特にオンラインを使った新たなコミュニケーションを模索する人たちも増えているのではないか。


物理的な動きが止まっていることには少し注意が必要だ。

止められているのか、止まっているのかを見極める必要がある。


つまり、もともとの怠け心に拍車がかかっているのか、タイミングではないのか・・・。


正直わからない。セカンドハウス探しはぴったりと止まっている。時々ネットで物件を見ているが、見に行こうという気になれない。他府県までのプチ旅がこんなにおっくうになっているとは驚きだが、今、旅への思いだけがつのるけれど、腰が重い。結構、思いついたらすぐ出かける方だったのに、今はその気になれない。


昨夜、ブラジル人のMariaと話していた。彼女は人には必ずミッションがあるという。そして彼女のミッションは人を助けることだと言った。私は一般論として彼女に聞いた。人を助けたいと願っている人は逆に人の援助を受けるのがへたな気がするが、あなたの場合はどうですかと。彼女は確かに自分は受け取るより与える方が好きだと言った。なので、かつて私が人から言われたことを伝えた。『受け取らず、与えるだけなのは相手の愛を拒絶しているのと同じだと。相手にも与える機会を与えるべきだし、相手はそうしたがっているのだと・・・。与えさせず与えるだけなのはむしろ傲慢である』と。彼女は理解してくれた。私たちは本当に似た部分がある。だからかつての自分を見ているような気がする時があるのだ。


かつて私は自分のミッションを知りたいと思っていた。だが今はそれほど気にしていない。ミッションがあろうがなかろうがそれほど何かが変わることはない。この人生に意味があろうとなかろうと、今私はここに生かされ、ここにいる・・・それで十分だ。


私は彼女に今の私の思いは伝えなかった。まだ早いと感じたから。だが、もう少し我々が会話を深めていったらきっと私は彼女に伝えるだろう。彼女と個人的に話をするのはまだ2回めだが、毎回なかなか深い話になるのでとても興味深い。


彼女はオンラインを使って2人で何かできるのではないかと言った。英会話の練習だけのつもりだったのだが、思った以上に面白く、そういうことがあってもいいかもしれないと思った。


世界は本当に興味深いことにあふれている。

扉を閉めず、可能性に開けていれば面白いことが増えていくような気がする。