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お菓子教室 K's Kitchen

むっちりチーズケーキ

2020.09.18 13:05

あ、クリームチーズの賞味期限がやばい。

ということで冷蔵庫にあるものでチーズケーキを焼きました。

家で作るものって、作る人のコンディションや冷蔵庫の中身で変わる。

なんかイマイチだなって日もある。


このチーズケーキも一口食べた印象はイマイチでした。

むっちり食感。

しっとりしているのに少しほろっとしてっていうのが好きですが…むっちり。

なんでだろうか。

いつも入れているサワークリームがなかったので、その分クリームチーズを増量しました。

それともコーンスターチを入れすぎたのかな。


でも次の日食べたら、これはこれでいいかなという印象に変わりました。


家で作って食べるものって、そんな感じでいいんじゃないかな。

「おいしい」「おいしくない」を上とか下に分けるのではなく

おいしいと感じた、おいしくないと感じた、やっぱりおいしいかもと思った、そういう変化を味わえばいいと思うんです。


もちろんお菓子は分量と配合でかなり変わってしまうので、いい加減でいいというものではないです。

だからちゃんと後で思い返せるようにメモを取ることも大切。


ただ、チーズケーキに関して言えば

(チーズケーキにこだわりのある方には先にごめんなさい🙏)

混ぜて焼くだけでなんとかなります。


こだわって追求していけば、ものすごくおいしいものができると思うけれど

誰でもおいしく焼けるケーキでもあります。


シンプルゆえに奥が深い。

(ハマると沼の苦い記憶)

でも、シンプルって懐も深い。


私もチーズケーキのレシピはこれが一番、というものがあるけれど

とらわれ過ぎないように、

自由な気持ちでチーズケーキと向き合っています。


気まぐれで配合を変えたのは、チーズケーキならば受け止めてくれるというチーズケーキへの厚い信頼です。


おいしいと感じる

おいしくないと感じる

失敗したとか、あれが良くなかったとか、そういうことではなくて

味覚の経験値を上げているということ。


だってそうでしょ。

なんでこうなった?とか

次はこうしてみよう とかは

やってみないと出てこない。


これよりあれが好き。

あれよりこれが好き。

も食べてみなきゃ分からないし。


成功体験とか自己肯定感とか、いろいろあるけれど

なんかなー、

うまくいかないな、

これでよかったのかな、

の経験が、次の選択の精度を上げていく。


過去の経験は、未来の選択を変えていくために味わった。


そういうこと。