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【16番】有能な官僚で 弟・業平に劣らぬプレイボーイ!?中納言行平!!

2020.09.19 02:28

ジャンル:旅
時代:平安時代 
超要約: 言えば帰る 

歌の意味(子ども向け):呼ばれたらすぐ帰るから、待っていておくれ。
歌の意味:お別れして、因幡の国へ行く私ですが、因幡の稲羽山の峰に生えている松の木のように、私の帰りを待つと聞いたなら、すぐに戻ってまいりましょう。

☟この首に関するクイズ

Q この歌は、別れの歌である。しかし、○○のおまじないの歌ともされている。何か?

A 「再会」のおまじないである。
 この歌は「別れた人や動物が戻って来るように」と願掛けをするときに使われる有名な歌である。ユーモアエッセイの名手、内田百間(門に月の字)の本に「ノラや」という連作エッセイがある。その中でいなくなった愛猫、ノラが戻って来るように、このおまじないをするシーンがある。

☆ゆかりの地巡り⇨松風村雨堂(兵庫県神戸市) ⇨鏡の井(兵庫県神戸市)
 👇語呂合わせ(覚え方)


 作者の在原行平(ありわらのゆきひら)は、38歳で因幡の国(いなばのくに)の長(おさ)に、任ぜられました。

 これは、その時の送別会で詠まれたものです。都の人々との別れを惜しんで詠まれた歌です。任期が終わるまで、都に帰れないつらさが伝わってきます。

 「別れた人や動物が戻って来るように」と願掛けをする時に使われる有名な歌でもあります。

 作者の在原行平は、「伊勢物語」の主人公(「昔おとこありけり」)のモデルとされる在原業平(ありわらのなりひら)の兄(異母)です。浮名を流していた弟とは違い、中央の要職や地方の国守などを歴任し、最後には太宰権師(だざいごんのそち=九州地域の兵を統率する司令官代理。事実上の司令官)となっています。かなり有能な官僚だったようです。

 てっきり真面目なお方なのかと思いきや、謹慎中にナンパした、という記事もありました。そのお相手が、松風と村雨という姉妹。その二人が待ち続けた庵の跡が、松風村雨堂ということで、神戸市須磨区に残っているそうです。(ただこの恋話は、伝説であり、実話かどうかは定かではない。)

☝️松風村雨堂に行って来ました!

☝️鏡の井に行って来ました!

 謹慎が解けた後に、因幡国(いなばのくに)の国司として、行平が勤めた因幡国庁跡は、鳥取砂丘の南側にあります。