認めたくない田舎の慣習。
保険の担当者さんが変わりました。
新任のMさんは、かなりの猫好き。
我が家に来ても、お仕事そっちのけで猫と遊び、写真を撮って満足気に帰って行きます。
猫を飼いたいけれど、ご主人からOKが出ないので、迎えられないそう。
Mさんはお家は、私の実家の町の隣村です。
ウチも田舎だけど、さらに田舎のムラです。
ノラ子も外猫もいっぱいいると言っていたので、
「わざわざ迎えなくても、子猫拾う機会があるんじゃないですか?」と聞いたら、
衝撃的な答えが返ってきました。
「拾うどころか、玄関に置いてかれるんですよ。
目が開いてない仔猫が、ビニール袋に入れられて玄関ドアにぶら下がってるんです」と。
まるで家の畑で採れたキュウリやトマトをお裾分けでもするかのように、
数件の新しいお宅のドアにぶら下げられていたそう。
なぜかシニア用の缶詰1個と一緒に入れられて。
衝撃なのは、10年前とかの話じゃなく最近の話だということ。
眩暈がしました。
未だ脈々と続いている負の連鎖。
断ち切るにはどうしたらいいんだろう。
どうすれば…。
ボランティアやセンター職員がいくら必至にもがきながら譲渡に繋げても、
それを嘲笑うかのように、不幸な命を次々と生み出していくノラ猫製造工場があちこちに点在します。
母猫は、仔猫を取り上げられたらすぐに発情します。
真夏や冬に生まれるのはそういう理由です。
外での出産育児は身を削ります。
生きながらに死んでいる母猫の多いこと。
田舎だもんしょうがないよね、とはもう言えないです。
だってそれ、立派な犯罪ですから。
こういう話を聞くと、もう悔しくて悔しくて。
情けなくて苦しくて辛い。
大声で叫びながら、マッパで自転車に乗って走り出したくなります。
地道に啓発活動していくしかないんでしょうか。
今日も乳飲み子の収容情報がセンターから届きました。
パルボが継続して出ているので収容数が減りません。
そうこうしているうちに秋仔がやってきます。
やりきれません。
多美子と冨久は捨て猫でした。
警察署に届けられ、センターが回収。
運よく殺処分を免れましたが、パルボが出た後だったら引き出せなかったと思います。
捨てることは殺すことと同じことです。
自分に何ができるのか、ぐるぐるしています。