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ジョニーは戦場へ行った (Johnny Got His Gun / 1971 アメリカ)

2016.07.17 04:26

店主です。

今回は古い作品をご紹介。

戦争によって“意識ある肉塊”と化したひとりの青年を描いたD・トランボの小説を自身の脚色・初監督で完成させたトランボ渾身の反戦ドラマ。ジョーは今、野戦病院のベッドで静かに横たわっている。第一次大戦の中、彼はほとんどの器官を失う大怪我を負いここに運ばれてきたのだ。真の暗闇の中でジョーは想う。釣り好きだった父と過ごした日々や、出征前夜に恋人と交わした愛の営み……。やがてひとりの看護婦がジョーの胸に書き記した文字によって彼は外界との繋がりを持つのだが……。

(allcinema onlineより)


「ローマの休日」の原作者としても知られるダルトン・トランボが第2次世界大戦勃発の1939年に執筆した小説をベトナム戦争中の1971年にトランボ自らの脚本、監督作品として発表されました。

(原題の"johnny got his gun"は第一次世界大戦期の志願兵募集キャンペーンのフレーズ"johnny get his gun"に対する皮肉。この後トランボは政府より危険人物としtして逮捕されている)

恐ろしく暗い映画です。

主人公であるジョン(ジョニーではない)には何の救いもありません。

暗黒と静寂の中、記憶と空想の世界をさまようだけ。

何しろ古い映画ですから派手さは一切なく、シンプルな画が続きますが、現在の世界がモノクロで過去、空想世界がカラーで描かれているのは良いですね。


話としてはシンプルでストレートですがそれだけに反戦へのメッセージとしてはとても強い作品となっています。


正直あまりオススメできる作品とは言えませんが(何しろ気持ちが落ちます)観ておいたほうが良い作品なのかな?とも思います。



オススメ度 ★★★☆☆