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経絡

2020.09.21 22:37

今の経絡の姿は、もしかすると複雑なシステムの寄せ集めではないかと自分なりに予測しています。

その理由の一つに、いわゆる要穴のある場所と呼ばれている肘から先と膝から先にある経絡を触っていて思うのですが、肘から先は、経絡の感度が高く、肘から上は感度が悪い。

つまり経絡を意識しても肘から上は触れにくいという現象があるからです。


肘から先のシステムと肘から上、体幹のシステムには、それぞれ別個のシステムが存在し、それらをつなぎ合わせたのではないかと言う疑問があります。

まぁこういう話しは、賛否両論あって、経絡はこういう形をしているという思い込みをしている人には通じないかもわかりませんが、自由な発想で実際に触ってみれば、嘘でないことがわかります。


もうひとつ考えられるのは、つながってはいるけど、深度が違うという考え方です。つまり肘から先は体表面にでてきやすく、肘から上は、深部を通っている可能性があるということです。しかし、この考えについては、通常の正経と経別の違いが古典に書かれていますのでどうかなとは思います。

大胆に推測すると奧に入り込み、その中で経絡、奇経、経別としての表裏があるのではとも考えられます。


しかし、肘から上は本当に途切れ途切れにしか触れにくく、薄くなり、本当につながっているのかと思う部分もあります。殆どの人で明確に出やすい肘から先の左手大腸経は、初心者でも異常が認められやすいので、肘から先と肘から上を見比べてみると、その違いがハッキリしてきます。


肩に問題があっても、LI14(臂臑)やLI15(肩ぐう)と言った穴は、突然あらわれるかのごとく出てきたり、出てこなかったりするようにも感じられます。

また、異常を起こしていなくても筋肉をイメージすると経絡らしきものが見え隠れします。肘から上は、筋肉であったり、骨であったりを行き来し、経絡を形成しているようにも感じられます。


つながっていると言えばつながっているけど、つながっていないと言えばつながっていないような気がしてなりません。体幹部の膀胱経は、本当にそんな感じに思えます。かなりしっかりと、イメージングしても、あんなにハッキリした明確な線は見えてこない。

とても曖昧なのです。だから兪穴や募穴といった穴は、直接臓器ともつながっている場所と言えなくもない。そうなると全く流注とは違う概念があると思った方がいいのではないかと思います。


この現象をどう捉えるのか?

私の妄想なら良いのですが、妄想でなければ、経絡そのもののあり方みたいなものを考え直す必要があるのかも知れません。