ER ラムジェット & ダージ レビュー 2020.09.22 03:19 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、“WFC-27 シーカー エリート 2パック ラムジェット & ダージ” です。 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー” 後半から登場したジェットロンの新メンバー、“航空兵 ラムジェット” と、同じく “航空兵 ダージ” が、海外Amazon限定の2体セットでアースライズのランナップに加わりました。 日本でもタカラトミーモール限定の “ER EX-19 ラムジェット & ダージ” として、来年2月の発売が決定(10月6日13時締め切り)しています。 いつもなら諦めている海外限定版・・今回はたまたま家族が海外Amazonのアカウントを持っていたので、アナウンスの直後にアイアンハイド & プロールのセットと一緒に予約してもらったのですが、いや、まさか日本でも発売されることになるとは・・ 知っていれば多少待たされようと、購入金額が高かろうと、国内版を買ったんですけどね。 タカトミを信じきれなかった己が憎い・・ でも、つい最近まで今のこのタカトミの姿勢を予測できた者がいただろうか? というのは言い過ぎにしても、本当、頑張っていただいていると思います。 アースライズ開始直後は、海外で一般販売されているアイテムの半数以上がモール限定となるなど、今後のトランスフォーマーの日本展開に大きな不安があったものですが、むしろラインナップとしてはシージの時よりも充実・・どころか、日本での発売は絶望視されていたシージアイテムまでも遅れて発売されるというサプライズまで。 そうなったのも、ここ最近のモール限定アイテムの売れ行きが好調ということなんでしょうね。 通販限定のマイナスイメージは、定価であること、送料がかかること、そして予約期間が決まっており、買いたいときに気軽に買えない・・といったところだと思いますが、タカラトミーモールの場合は毎月クーポンがゲットできますし、複数購入でポイント10倍、20倍というサービスもあり、下手をすれば一般販売での値引き以上にお得だったりします。送料も、5500円以上の購入で無料になりますし、買いたいときに買えないというのも、そもそも予約段階で瞬殺されることも少なくない一般販売品に対し、一定期間内に予約すればほぼ確実に手に入るモール限定品のほうがむしろ入手は容易だったりと、少なくとも某大手玩具メーカーの通販サイトよりは印象がよいです(笑)。 ・・あ、すみません、また長々と脱線してしまいました。 それでは、本題のレビューに移りたいと思います。 まずはパッケージ。 今回は限定版ということもあり、中身が見えないタイプのパッケージになります。 しかし、箱自体はあくまでアースライズアイテムということで、シリーズに準じた形状(高さと厚みは同じアースライズおよびシージのボイジャークラスと同じサイズ)です。 表面にはラムジェットとダージ、共にビークルモード時のイラストが描かれています。 裏面はほかのシリーズアイテムと同じ仕様。 海外版なので、当然日本語表記のシールは貼ってありません。 あと、ディセプティコンマークのほかに剣と翼を象った紋章のようなものが描かれていますが、これはシーカー エリートのマークということなんでしょうか? 本人たちにのボディには描かれてないんですけど・・ 中台紙はなく、ブリスターに2人仲よく並んで入っています。 武器は外された状態です。 あとは説明書と、最初からパネル状にカットされた星図(?)の一部と、解読シート(?)が付属。 星図にシートを重ねると隠されていた文字が浮かび上がる・・とかそんなことだったと思うんですが、ただ赤いラインがはっきり見えるようになっただけでした。 使い方間違ってる?ラムジェット アニメ後半から登場したジェットロンの新戦力で、とんがり頭が特徴的な3人組、コーンヘッズの白いヤツ。 単純な色違いであるスタースクリームたち初期のジェットロンとはまず頭の形が違い、さらに翼の形状も・・コーンヘッズの3人それぞれでも違っていて、初期ジェットロンたちよりも能力が高いという設定のようですが、アニメ劇中ではそうでもなかった印象。 3人組と言いましたが、ダージとスラストにはコンビ感があるけど、ラムジェットはその2人よりはちょっと格上? というのが僕の個人的なイメージです。 なので、今回ラムジェットとダージがセットになり、スラストが単体で発売されることになったのは意外でした。 まぁ、スラストについてはオフィシャルな情報をほとんど見ないのですが・・ オリジナルトイ同様、ER版スタースクリームのリデコです。 パーシャルというほど大きく変わってはいないのですが、実は思っていた以上に変更点が多いです。 詳細についてはまた後ほど。 基本構造はスタースクリームを踏襲しているため、腰は固定。胴体部分の空洞ももちろんそのまま。破損が不安な胸部のロック部分はむしろ堅くなってしまったくらいです・・ 主翼は全塗装。それ以外の塗装箇所はあまり多くありません。にもかかわらず、肩のゴールドの塗りがけっこう雑なほか、あちこちに塗装撥ねがありました。 ウェザリングはされてません。 ロボットモードの頭部は、本来機首の先端が変形するのですが、今回は基型の仕様に倣い、機首内部に頭部が収納されています。 なので、ロボットモードでは背中に機首をが下がっている格好に。まぁ、仕方ないかな。 また、ビークルモードのモチーフ変更に伴い、コーンヘッズはロボットモードでの主翼の位置が背中ではなく脛側面になっています。 ラムジェットの主翼はとくに末広がりなので、まるで袴やスカートを履いているようなシルエットになるのが特徴。 ただ、今回の主翼は若干コンパクトになった感はあります。 頭部アップ。 口をきゅっと引き絞った仏頂面です。 どちらかというと冷静なタイプというイメージがあるので、この表情はいいと思います。 しかし、機首に収納する関係で頭部全体がかなり小さく、顔もけっこうな小顔になっています。付属武装 オリジナルでは大型の筒状クラスター爆弾を装備していましたが、今回はスタースクリーム以下初期ジェットロンの武器(ナルビーム砲)と同形状のものが付属します。 ダージも同様(成型色も同じ)です。 コーンヘッズはオリジナルではそれぞれに武器の形状も違っていたので、そこも再現してほしかったですね・・ビークルモード デルタ翼戦闘機にトランスフォーム。 スタースクリームのF-15イーグルのように、特定の機種がモチーフということはでないようです。 白いボディに赤い主翼。見事な三角形が美しいです。 主翼は艶消し塗装のおかげもあって、細かいディティールが映えます。 主翼基部のジェットエンジンにもみっちりディティールが入っています。 裏面はこのように。 変形パターンは基本的にスタースクリームを踏襲。 腕部の変形にクセがあるのは変わらず。機首下に空洞ができてしまうのもそのままです。 ランディングギア等の展開ギミックもありません。 なお、脛前面パーツの形状が変更・・具体的には上向きに延長されたため、脛前面パーツで腰パーツ(パンツ)を挟むようなかたちになるのですが、このためビークルモード時のスタンド使用が面倒なことになっています。これものちほど詳しく。ダージ コーンへズの青いヤツ。 だいたいスラストとコンビ組んでるイメージですが、今回はラムジェットと一緒に登場。 デストロン(ディセプティコン)随一の陰キャとしてお馴染み(笑)のようで。 アニメ放送当時、ジェットロンでは唯一日本でトイが一般販売されなかったことを皮切りになにかと限定行きになる不遇なキャラというメージもあります。今回もそうだし。 というわけで、ラムジェット同様ER版スタースクリームのリデコ。 暗めの青をメインに黒、主翼には黄土色と性格のよく顕れたカラーリングです。 ラムジェットとはカラーのほか、主翼の形状と表情に違いがあります。 塗装箇所はだいたい同じ。ウェザリングもありません。そしてやはり塗装撥ねが・・ 主翼の前方にカナード翼を持つために、ロボットモードでも背中に小さな翼が残る仕様。 頭部アップ。 表情が叫び顔になっていますが、あまりキャラに合ってないような・・ スラストはどっちの顔になるんだろう? また別の表情てことはないかな・ 付属武装についてはラムジェットと同形状同成型色なので割愛します。ビークルモード 主翼前方にカナード翼も備えた、いわゆるエンデ型戦闘機にトランスフォーム。 ER版ジェットロン、ビークルモードの本体は全員まったく同じなんですが、やはり翼の形状でイメージが大きく変わりますね。 主翼およびカナード翼は全塗装なのですが、こちらも艶消しになっており、ディティールもくっきりと浮かび上がっています。比較画像 まずは今回の2人で。 ロボットモードではカラーリング以外、目に見えて大きな違いはありません。 主翼の違いも、この2人の場合はロボットモードではあまり目立ちません。 ビークルモードでも。 こうなると主翼の形状の違いがはっきりわかり、シルエットも大きく変わります。 ここにさらに特徴的な翼を持つスラストが加わるわけですね。 なるほど、主翼形状だけを見るとスラストが1番コストかかってそうだし、だから彼が単品発売権を勝ち取れたのかも。 基型のスタースクリームを挟んで。まずはロボットモード。 やはり頭部の形、そして翼の位置のためにシルエットはけっこう違います。 ただ、変更点はそれだけかと思いきや、実はほかにもいくつかあって、 胸部前面パーツと、 脛前面パーツの形状が変わっています。 とくに脛のパーツは、コーンヘッズでは太腿の半ばまで覆うくらいまで延長されています。 ビークルモードでも。 本体部分は同じですが、翼の形状、位置、数の違いですっかり別種の戦闘機として再現されています。 同じ早さで飛ぼうとしたら大変そう・・ で、ここでも翼以外に変更されてる部分があって、 機首先端のパーツ・・ロボットモードの頭部を収納する部分のパーツですが、コーンヘッズでは頭部が細くなっているぶん隙間ができてしまうため、それを隠すように形状が変更されています。 地味に細かい仕事してますね・・妙なところにこだわるもんだ(笑)。 あとこれは、単純なミスなのかなんなのか・・ 先に少し触れましたが、脛前面パーツの形状変更に伴う腰パーツ(パンツ)の扱いの変化で、ビークルモード時のスタンドの使用が難しくなってしまっています。 要は、ビークルモード時用のスタンド対応穴がある腰パーツを起こすためには、コーンヘッズでは脛前面パーツを開く必要があり、 さらに腰パーツを起こした上体では脛前面パーツを閉じることができないのです。 なので、結局こういう形にせざるを得ません。 パーツの隙間に無理矢理ねじ込んでいるような状態なので、あまりよろしくはありませんね。 詰めが甘いというかなんというか・・ ER スタ-スクリーム レビュー 最後に、ラムジェットのみですがヘケヘケ版と。 ヘケヘケ版では、コーンヘッズはラムジェットのみが一般販売。 ダージとスラストは限定行きでした。 ちなみに初期ジェットロンでも一般販売されたのはスタースクリームだけで、スカイワープとサンダークラッカーもやはり限定行きでしたね・・ では、まずロボットモードで。 ヘケヘケ版ラムジェットはヘケヘケ版スタースクリームの流用なので、その拡大版ともいえるER版スタースクリームの流用である今回のER版ラムジェットも、やはりこのヘケヘケ版ラムジェットの拡大版といえます(回りくどい!)。 つまりデザイン、変形パターンはおおよそ踏襲。 違う部分を挙げると、ヘケヘケ版はちゃんとビークルモードの機首先端がそのまま頭部になりますし、付属の武器もミサイル部分を変更してオリジナルの武器に見立てる努力をしています。 なので、ある意味オリジナルの再現度はヘケヘケ版のほうが高いというべきなのかもしれない・・ ビークルモードでも。 当然ですが、基本形状、カラーリングもほぼ同じ。 まぁ、機首から頭部への変形を再現した弊害か、ヘケヘケ版はかなり機首先端が短くなっていますね。 ちなみに、裏から見ると普通に顔があります(笑)。以下、画像 可動性能も、当然スタースクリームと共通。 腰の回転ができず、肩の引き出し、跳ね上げもできません。 接地性は申し分ないんですけどね。 頭部はボールジョイント可動で若干上を向くことができます。 脛前面パーツを開くことで、スタースクリームよりも安定した立ち膝ポーズが可能。 ただ、これをよしとするかは微妙なところですが・・ スタンド対応穴は腰裏のスカート(?)に。 しかしラムジェット、ダージともにゆるゆるでした・・ 2人ともだし、個体差という言い訳は通用しないぞ! 共闘イメージで。 設定的にもエリートということで初期ジェットロンよりも優秀というか、強いんだぞ! みたいな感じで登場してきたはずなのに、劇中であまり活躍してたイメージがない・・ むしろどちらかというと噛ませイヌなヤラレ役だった気が・・ネトフリのアニメに登場するとしたら、名誉挽回となるんだろうか? ビークルモードでも。 スタンド対応穴の仕様で個人的にケチが付いてしまったなぁ。 あとは武器か・・ ようやく3人になったディセプティコン勢・・でもチームワーク悪そう(笑) 真コーンヘッズ。 ちなみにスタースクリームでも同じことできます。 これはこれでアリな気がする。 ジェットロンスクランブル合体! 接続ジョイントにアイアンワークスを使い、手と足はシーコンズから拝借しました・・が、すでに腕が上がらないので、再考の必要ありありです。 スカイワープとサンダークラッカーが来るまでに、下半身の合体含めて詰めていこうと思います。 スラストが来たら・・胸か背中にくっ付けましょうかね。 以上、“ER ラムジェット & ダージ” でした。 基型となるスタースクリームのレビューは今見返してみるとけっこう酷いこと言ってる・・ その流用だろうほかの面子に関しても、あの時はまだ日本では発売されないだろうと思っていて、だとしても別にいいや・・とすら言ってましたが、買ってるし(笑)。しかも海外版。 スカワとサンクラのセットもしっかりとモールで予約してますし、スラストが出るなら、もちろんそれも買うでしょう。 我ながら見事な手の平返しだわ・・(笑) いや、買えなくてもいいか、と言っただけで、買わないなんて言ってませんしね!(誰に対する言い訳なのかww) とはいえ、このER版ジェットロン型に不満があるのは事実なんですよね。もうちょっと頑張ってほしかったというのが正直なところ。 今回のラムジェット、ダージにしても詰めの甘さがちらほらあって、がっかりしたとまでは言いませんが、ちょっと溜息は吐いてしまいました。 でも、同じフォーマットでこれだけの数が揃うことなんてそうそうないですし、そこはお布施の意味も兼ねて、というところですよ。 ほぼ同じ形のボイジャークラスを5体・・スラストも来れば6体、かなりキツイですけどね。 なので、シージ版ジェットロンのコンプリートは見送ります。 完成度はあっちのほうが高いとは思うんですが、色が違うだけですしね。スカイワープだけは確保しましたが、あとのモブキャラたちは勘弁してください・・ はてさて、今後のトランスフォーマー、WFC最終シリーズのキングダム、そしてスタジオシリーズもザ・ムービーへと展開していくようですが、一切公式からの発表がないなかリーク画像、動画がどんどん出回るというこの混沌・・ せっかくタカトミが頑張って日本国内でのラインナップを充実させてくれている一方で、トランスフォーマーそのものの先行きが非常に不透明になっているのが気掛かりでなりません。 早く公式がなにかしら発信してくれることを願います。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。