ゆかりの地巡り4〜松風村雨堂
2020.09.20 05:58
「立ち別れ いなばの山の 嶺に生ふる まつとしきかば 今かえりこむ」
(16番)
神戸市須磨区に松風村雨堂という小さな史跡があります。
上の地図でわかるように、敷地は決して広くありません。南側から、徒歩で近づいて行きました。この歩道沿いには、松が植えられています。そういえば、松が街路樹に植えられているのは、珍しいことかも知れません。
下の写真は、踏切で待っているところです。まだ見えてきません。
踏切を渡ると、予想以上にすぐ到着しました。
踏み入れようとすると、あれ?普通に民家!?住人がいつ出てきてもおかしくない感じ。不思議な感じがします。
予習をしてから来たせいなのか、下写真の説明を読んでも、すぐに理解できました。いや、この文章は、もともと誰にとっても、読みやすくわかりやすく書かれているのかも知れません。
平安時代、在原行平(ありわらのゆきひら)が、文徳(もんとく)天皇の怒りを買い、謹慎として須磨に来た時、2人の美人姉妹と出逢ったそうです。
その美人姉妹と行平は、恋仲になりました。三年間の謹慎が解け、因幡の国への赴任することになり、行平は、2人の姉妹と別れを告げることになります。
その際、この歌「立ち別れ〜」を送り、いつでも帰って来ます、と約束をしたものの、その後再会することはなかった、、、ということです。
※一般的には、「立ち別れ」の歌は、855年、因幡国に赴任する際に詠んだ歌だとされています。
👉詳しくは、こちらの記事参照。