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源法律研修所

町内会の入会費が60万円

2020.09.20 23:08

 下記の記事によると、滋賀県草津市矢橋町の森脇町内会が、入会費を60万円とする内規を2006年から定めているそうだ。

その理由は、集会所建設費の平等負担だそうで、「集会所建設費は約2千万円で、財源に近隣の下水処理施設整備で払われた県補償金(1戸当たり30万円)と町内各戸の2年間の積立金(同約30万円)」が充てられたそうだ。

 「同志社大の真山達志教授(行政学)は「町内会や自治会は任意団体であり、会費の額は各会の自由だが、新住民に重い負担を強いるのは社会通念上無理がある」と指摘」しておられるが、兵庫県芦屋市六麓荘町は、入会費50万円で、町内会費が年1万2000円、積立金が年6000円かかるので、必ずしも「社会通念上無理がある」とは言い切れない。

 問題は、新規入会者が負担する60万円に合理性があるかどうかだろう。集会所は経年劣化するし、建設から何年経とうが60万円を負担させることが果たして平等と言えるかどうか疑問だからだ。