栃木 渡邊葡萄園醸造 那須ワイン メルロー 2005
2020.09.21 02:26
神の雫・最終章「マリアージュ」21巻に掲載されているワインです。
マリアージュ19巻~21巻は日本ワインがテーマで大変興味深かったですね。
色々と飲みたいワインがあった中で、こちらが手に入りましたので早速飲んでみました。
外観は澄んで落ち着いた印象です。やや濃いガーネットから縁はややレンガ色。粘性はやや強く全体的に熟成した印象を持ちました。
香りはしっかりと感じられ濃縮感の奥に複雑さが得られます。
カシスや乾燥イチジク、干したプラムのような果実の香り、雨上がりの森の中にいるような土やシダ、メントール、針葉樹の香り、ほのかにタバコや紅茶のようなフレーヴァーも感じられます。
ほんのりと血液や乾いた肉のような香りにナツメグや胡椒のようなスパイス香と甘草のような甘さが加わり複雑さがありました。
総じて熟成感と複雑さが香りとして感じられます。
飲むとアタックは強く、なめらかで角のとれた酸味、さらさらとしたタンニン。口の中でほのかにまろやかな梅干しのような酸味が残り長い余韻を楽しめます。
…と本当に日本ワインかと思うほど力強さと複雑さを兼ね備えたワインでした。
国産牛を塩と山葵で頂きましたが、ソースがかかったものや、お肉を燻したりすると良いかもしれません。
漫画では次のような料理と合わせていました。
・罠で捕らえたイノシシの肉の炭火焼き
・金柑に国産のマスカルポーネチーズとブルーチーズを収めたもの
・素揚げ下芽キャベツの炭火焼き
本当にこういった料理と合いそうです。
複雑さと炭火焼き料理がマッチしそうです。
タンニンがそこまで強くないため、しっかりと脂分を落としたお肉か、控えめな部位のお肉料理が良さそうですね。
豚肉のマーマレード焼きなども良いかもしれません。
大変美味しいワインでした!