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【留学8】ウナギとサンショウ。人生と勇気。

2016.07.19 12:00

フィリピンは自然がたっぷりあるの

もちろんシティはないけれど、

ちょっと車を走らせれば、自然と一緒に遊べる所満載。


大人になってから川で遊ぶ事があっただろうか?


記憶にない。


この日は、学校の皆で旅行に出かけた。

とてもキレイな色の川があり、大きな滝があり、

ターザンできるロープがあり、

クリフジャンプ出来る崖があり。。。

大自然が私たちを迎えてくれた。


私は、とにかく泳いだ。

キレイな川をひたすら。

横の方で皆がターザンをしている。

木の枝にロープが括ってあり、

そのロープに捕まり弧を描いてキレイに着水する。

男子たちはさすがに滞空時間が長く、キレイだ。

見てて飽きない。

私?

私は怖くて出来ない。

無理無理。

と思っていた。


でも、あまりにも楽しそうだし、

こんな事ここ以外で出来ないじゃないか。

一生に一度のチャンスなのではないか。。。

と、やらないと後悔してしまうかも。

というもやもやした念が襲ってきた。



もう一人、躊躇していた彼女にも声をかけ、

「やっぱ、行こうか」

と。

ロープが括ってある所まで竹の一本道をつたっていく。

ここまで行くのも高さはあるし、竹は細いし、捕まる所がなくて怖い。

そんな竹の一本道。


一緒に行った彼女は、

怖い〜と言っておきながら、

さーっとターザンしてた。

えーーーあれーーー?

怖い怖いって言ってたじゃん!

でもいいな。たのしそうだ。

あぁ、でも早いよー

焦る私。

心の準備ができていない私。


そうこうしている間に、私の番になる。

ロープを持つ手が震える。

思いの外、高い。

高さを感じる。

足が竦む。

腰が引けているのがわかる。



マジめっちゃこえーーーーー!!!!!




どぎまぎ、


ドギマギ、


度儀間儀。



『あゆみさん、大丈夫っす、

行きましょう』



心強い声が聞こえる。

何度も。何度も。


『あゆみさん、大丈夫っす、

俺ここにいますから』



男の人の強さを溢れる言葉、もしかしたら恋に落ちちゃうかも!?

レベルのかっこよさだけど、

そんなこと思っている余裕まるでなし。笑



何をしにここまで来たんだ?

と我に返る。

チャレンジしたかったんだよね。

私。

飛ばすにモヤモヤしていたくない。

そうだ。


見守っててくれる人もいる訳だから、

大丈夫だよ。

怖がる必要ない。




えいっっ!!!




とうとう岩から足を放した。


ロープに捕まる私の腕だけが私を支えている。



イメージでは

「ア〜アア〜」

とターザンしている合い言葉で滞空時間が長く、

さっき見た

男子みたいに弧を描いて、、、、、



あれ!?



え?

手が痛い。

身体が重い。

支えてらんない。

ターザンていうか、落ちていく〜〜〜〜



ドボーーーーーン!




この後、記憶なし。





覚えているのは、

恥ずかしかったということ。

だってイメージと全然違ってて。


さらに、私は腕の力が全くなくて

自分が想像以上に重い。

ということ。




もう、笑うしかなかった。




私は現実を知った。

でも、これでなんか吹っ切れた感じがあった。

かっこいいつもりだったけれど、

全然かっこ良くなくて、

でも、かっこ良い必要もなくて、

勇気を持ってチャレンジできた事が大事な訳で、

やらないでモヤモヤし後悔をしない選択が出来たわけで

気持ちがスッキリする方を選択出来て、

やってみないと分からないことがあった。

このターザンは

自分を知る勇気を持てた証となった。



そして、いまは笑ってこの話ができる強さを持ってる。




先日、セミナーに参加して、

自分と向き合うことの大切さを再認識した。

全ては己からだから。

沢山の気付きを得た会だった。

自分を知る為には、

頭で考えずに♡で感じた方を選ぶ

モヤモヤしない方の選択をする。

チャンレジをする



ウナギにサンショウをかけるとよりいっそう美味しくなるように、

花火を見るとき浴衣着るとテンションが上がるように

もしかしたら、ほんのちょっとの勇気で

毎日が人生がさらに楽しく笑顔になるんじゃないか。




そんなことを思った。





そう、あの時のターザンのように











ターザンの反対側ではクリフジャンプをしている仲間たち。

かなりの高さの岩よりジャンプをしている。

人が小指くらいの大きさで

見上げるのも首が痛い高さ。

何人も飛んでいたけれど、

やっぱり、メンズもビビっている。

そんな中ちょっとは躊躇していたけれど

豪快にとんだ彼女との帰り道。

ねね、クリフジャンプって怖くないの?

と恐る恐る聞いてみた。

そしたら彼女、


「飛ぶ前の方が怖かったですね。

飛んだら怖くないですよ」


だって。

そりゃそーだよね。

飛んでしまったら後は重力に身を任してそれに従うだけ。


そうか、飛ぶ前の方が怖い。。。か。。。。

私は、ある事を思い出したのである。



続く。