9.サーフィンに関するセリフをピックアップ
映画のいくつかの場面でサーフィンについての会話が出てきます。この項では、それらサーフィンに関するセリフを取り上げ、理解を深めたいと思います。
(ここから先は、映画のストーリー・内容に触れる記述があります。本編観賞後にご覧いただくことをお勧めします。)
● まず、デイビッドが100年前のボードでサーフィンに初チャレンジしたシーン。木製の重いボードにまったく歯が立たず、ヘトヘトになって引き返してきてビーチに倒れ込みます。そこにやってきたビーチボーイたちとの会話。
ブラッキー「サーファーなんだろ?」
デイビッド「ボードが違う」
ブラッキー「何?」
デイビッド「もっと小さくて…軽くて… 木製じゃないんだ」
デューク「板じゃなくて波に乗るんだ」( " Brother, ride the water. Not a board. " )
● デュークの手ほどきでサーフィンが上達してきたデイビッド。しかし、あいかわらず重いボードはとても体力を消耗します。
デイビッド「なんでこんなに疲れるんだ」
デューク「サーフィンは肉体のスポーツじゃない」( " Surfing is not a physical sport. " )
デイビッド「この体に言ってくれ」
デューク「精神のスポーツだ。"魂(マナ)"で波に乗るんだ」( " The ride is a spiritual one. 'Mana', the spirit is xxxxx. " ←すみません、聞き取れませんでした^^; )
● 嵐で運ばれてきた特別な木「ウィリウィリ」を使ったサーフボードをデュークは作り上げます。そして「GHOST」という名前を書き入れています。
デイビッド「ゴースト? 誰のこと?」
デューク「君だよ。今日から君の名前はゴーストだ。ビーチボーイのな」
デイビッド「俺の板ってこと?」
デューク「そうだ」
(感激したデイビッドはデュークに握手を求め、2人は固い握手を交わします。)
デューク「ヘエナル(サーフィン)は未熟だけどな」
デイビッド「……」
デューク「波の一部になれ。心で波に乗ることができて初めてサーフィンの真髄が分かる」( " Be a part of the wave. And the ride takes place here, in na'au, only then you know what the surfing is. " )
いかがでしょうか。「デューク・カハナモクの教えを通して、本当のサーフィンのスピリットを、もう一度みんなに知ってもらいたい」とのネイザン・クロサワ監督の言葉の通り、これらのデュークのセリフはこの映画で非常に重要な意味を持つ、監督が伝えたかったメッセージであると思います。
サーフィン初心者の私には、「心で波に乗る」「板ではなく波に乗る」というのはまだまだ到底分かりそうにありません。しかし常に心に留め置きながら、いつかの日か真に理解できるよう練習に励みたいと思います。